9/25/2016

パレットについて/ デンマーク No.2


L'utilisation de la palette de transport en Danemark

日本のサイトでも運送用のパレットを使った手作り家具の事が取り上げられ、パリでもインテリアに使っているのを時々見たりと、パレットの ″インテリア価値″ が見直されていますね。デンマークでは、このパレットが本来の輸送用としてより、まるでインテリアの為に作られているのではないかと思ってしまうくらい、日常の色々な場面で大活躍していました。
上の写真はあるスーパーのスナップ。一番よく見かけたパレットの使い方で、同じサイズの木箱を乗せて、ショップの什器として、また箱をもっと深くして花やグリーンを植えるのに使われています。

これはオーフスの海岸にあったコミュニティーガーデン。パレットに乗せて水はけと風通しのよい木箱の花壇が、広いスペースに沢山置かれていました。箱に子供の名前らしきものが書いてあるので子供向けのようです。後ろの小屋(みなで集まって食事のできるスペース)や道具置き場も、ベースはパレット使用。
新しいもの又は室内使用は、風雨にさらされないので焼き印がはっきり見えてとてもおしゃれ
アウトドア用の椅子に改良したものも沢山見ました。上はオーフスの海岸のカフェ。後ろの倉庫かガレージに見えるカフェの中もカウンターはパレット製。ドアもコンテナのドア?なのか、全部お金をかけないデザイン。シーズン中は全部のドアが開くのでしょうね。
上下ともヨットハーバーのビアガーデン。よく見ると海岸にあった椅子と微妙に違うテクニックで作られています。背の部分に植木鉢が入っているのが可愛い。
パレットをただ並べただけで、大勢の仲間が集まれるようなったコーナー
上はオールボーの図書館に、サイドテーブルとして使われていたパレット。この図書館は高い天井とガラスの天窓、デザイン家具など置いているのに、堂々とワイルドなパレットもミックスして使っています。ちょっと寄り道してこの図書館の写真を以下に・・・なぜかピンク系のかわいい服が天井から吊るしたオーナメントがあったり、カタログやパンフレット類の並ベ方もさりげなく素敵。
 
    
    
またパレットにお話を戻して、下はオールボーの、元工場を改装したカルチャーセンターNordokaftのカフェ。広いスペースをそのままオープンスペースとして使っているので、仕切りにパレットを使っていました。
これがNordokaft http://nordkraft.dk/forside.aspx のホール
    
これは手作り家具のアトリエ。本当の出入り口は別にあって、ここは多分大開きの窓。でも休憩時間にすぐ目の前の海に出られるように、パレットの階段を付けたのかもしれません。夕方通った時には取り外されていたので、日中だけの仮階段なのです。
 
あるアパートの入り口に大事そうに重ねてあったパレット。これから何かに利用するのでしょう。家庭のインテリアにも沢山使われているのでしょうね、見てみたいものです・・

9/20/2016

オラファー・エリアソンのレインボーパノラマとロバート・メイプルソープ展/ デンマークNo.1


Robert Mapplethorpe à ARos, Aarhus Kunstmuseum/ Danemark No.1

デンマークのユトランド半島北部のオールボー、中部のオーフス、そしてコペンハーゲンを駆け足で旅してきました。オールボー、オーフスともデンマークで第4、第2の大都市なのですが、オーフスが少し賑やかな外は、密度はどちらも日本でいえば小都市くらいの感覚。しかし両者とも大学があり若々しく、また世界的に有名な近代美術館があることでも知られています。

オーフスの近代美術館は2004年に創立。当時の建物に2011年、your panorama raimbow と名付けられたオラファー・エリアソンのサークル型の展望台を屋上に取り付けて、世界中から注目されました。

最初に屋上に上がってみました。

屋上に付けられたyour panorama raimbow 虹のパノラマは、気象現象や色などを好んでテーマにインスタレーションを展開するオラファー・エリアソンらしい作品で、今ではオーフスのランドマークになっているそうです。場所によって色変わりのオーフスの街並みが見晴らせ、また黄色や緑、赤の光にすっぽり包まれてこの空中の道を歩いていると、静寂を感じたり、暖かさを感じたりと、不思議なセンセーションを体一杯に感じます。

これがオーフスの旧市街。左の丘の向こう側は、海辺に今開発中の、宇宙的ともいえるような新しい地区、右側は近代的なビルやクレーンの見える港。

2年前にグランパレであった展覧会を見逃していたので、ちょうどロバート・メイプルソープの展示中で感激しました。パティ・スミスのあまりにも有名な写真はともかくとして、沢山の写真の中で私が最も気に入ったのが、彼の自画像と植物達・・・
しかし、ホントにセクシーですねぇ・・90年代に日本で、ワイセツかワイセツでないかで何度も裁判沙汰になったみたいですが、それも頷けます。日本の税関が目くじら立てそうなもっと露骨な写真も一杯あったのですが(このブログには出しませんけど・・)、それらはユーモアというかふざけているようなのもあり、私にはそれより、シンプルな一輪の花のアップや彼のポートレートなどの方が、妖艶でよっぽどセクシーだと思いましたが・・ 
ワイセツも含めて、すばらしく美しい!
これはお隣のコンサートホールから見たARos。北欧を代表するデザインなランプが、ホールからレストランまでズラーと何十個も並んんで素敵でした。

 Aarhus Kunstmuseum  Aros   Allé 2, 8000 Aarhus Danemark http://en.aros.dk/

9/14/2016

パピエ・チーグルのウォールペーパー


Papiers pents de Papier Tigre

グラフィックでカラーの美しいステーショナリーで人気のパピエ・チーグルが、ウォールペーパーのコレクションを発表しました。紙パピエが専門で、インテリア雑貨のデザインも素敵なので、壁紙コレクションの展開は当然の結果。おしゃれなプリントが、ステーショナリーとコーディネーションして楽しめそうです。

             
                  
                                             by Papier Tigre

Papier Tigre  5 rue des Filles du Calvaire 3e  
ウォールペーパーは今月からボンマルシェデパートがエクスクルーシブ販売中です

9/08/2016

オラ・イト/ダニエル・ビュレンのインスタレーション

 

Ora-ïto/ AD Intérieurs à la Monnaie de Paris

ADインテリア主催で、パリファッションウイークのプログラムとして、有名インテリアデザイナーがインスタレーションを発表しています。毎年約10社に白紙委任し、サロン、キッチン、寝室等の生活の場を、一定のテーマ(各自自由に選択)に従ったインテリアで、最高のデザインと現代のエスプリを演出するもの。バロック、ミステリアス、エコロジックなど個性的なインスタレーションの中で、一番私が気に入ったのがこれ、オラ・イト(本名イト・モラビト)のキッチン。

 

Daniel Burenダニエル・ビュレンのシャープな黒白ストライプの大理石の床をメインテーマとし、それにマッチするグラフィカルな什器はブルーからグレイのトーン。四方の壁には部分的に鏡がはめ込まれているので、グラフィックの迷路に入り込んだような、ちょっと目がくらっとするくらい衝撃的です。


棚にはソットサス、ジャン・プルーヴェ、ル・コルビュジエといった本が置かれ、アクセントの赤や黄色の陶器は50年代ヴィンテージと、オラ・イトが好きそうな物ばかり。そういえばこの什器も、ル・コルビュジエ風です。
 

さて会場はモネ・ド・パリ、モネ(貨幣、小銭の意味もある)と呼ぶのは、造幣局だから。造幣の技術はフランスでも最も古い手作業の1つで、王様が管理していたので王宮の側、つまりいつもシテ島の周辺にあり、今の建物はルイ15世によって1775年に完成したそうです。もう何年も修復工事が続いていましたが、最近、ギイ・サヴォイのレストランも組み込まれて新装オープンしました。

ヴェルサイユやルーブルのように観光客が殺到しない無名の建物でも、こんな豪華なのがそこら中にあるのですから、フランスの文化財は奥が深いです。もっと軽くいかにもエコロジーな建物や、元工場やアトリエを改造した建物が人気なので、なんとなくパリの町は時代遅れで重~い感じがしてしまいますが・・・でもこんなクラッシックな場所で、超モダンな物を見るアンバランスも悪くないものです。

AD Intérieurs,  Monnaie de Paris  11 quai de Conti 6e  9月18日まで

9/04/2016

ノーマン・コペンハーゲンのステーショナリー



La papeterie Normann Copenhagen chez Fleux

夏休みが終わって新学期になると、なぜか新しいノートが欲しくなってしまいます。そんな時に目を奪われたのが美しいカラートーンとプリントのノーマン・コペンハーゲンのステーショナリー。ノーマン・コペンハーゲンのインテリア雑貨を扱っているマレの人気インテリアセレクトショップ、フリュックスで、来年5月までエクスクルーシブで販売中です。
                                          by Fleux Paris
写真はフリュックスのサイトからお借りしましたが、ステーショナリー自身が美しい上に、それを組み合わせた写真の撮り方も Oh! と思わず感激する美しさ!

Fleux 39 Rue Sainte Croix de la Bretonnerie 4e   
同じ通りの39bisと52番地、それにフリュックス1の後ろにと計4店舗あり、旬のステキな雑貨が揃っています。