6/28/2016

アセンダダ/ サトウ・アサミさん


Asendada/ Asami Sato

About "my blog list"   :いつまで続くか?と思いながら手探りで始めたこのブログも3年を過ぎました。その間に巡り合った数々の美しいものの内、私が大好きになった素晴らしいテキスタイルデザインを皆さんにご紹介したくなり、2人のアーティストの方に許可を頂いてマイブログリストとしてリンクさせて頂きました。アーカイブの下(ブログの右下)にリンクがありますので、ご覧になって下さい。

About Asendada/ Asami Sato:  サトウアサミさんの作品を見ていると ″モダン″ という形容詞が頭に浮かびます。とてもおしゃれでユニーク、枠にはまらない大胆奔放でリズミカルな筆使い、ポエジー。どこかにレトロな和の香りを感じるのは、和紙に墨でデザイン画を描かれるからでしょうか。力の入れ加減で太くも細くもなり、適度に滲む墨の美しさ、欧米人にはできないデザイン・・嬉しくなります。でも ″和″ だけを前面に押し出さず、北欧感覚のスッキリとした図案は、ため息が出るほど ″モダン″ で大好きなのです。




    

6/24/2016

デザフィナド/ オフェリア・パングさん


Desafinado/ Ophelia Pang

About "my blog list"   :いつまで続くか?と思いながら手探りで始めたこのブログも3年を過ぎました。その間に巡り合った数々の美しいものの内、私が大好きになった素晴らしいテキスタイルデザインを皆さんにご紹介したくなり、2人のアーティストの方に許可を頂いてマイブログリストとしてリンクさせて頂きました。アーカイブの下(ブログの右下)にリンクがありますので、ご覧になって下さい。

About Desafinado/ Ophelia Pang :ブランド名デザフィナドはポルトガル語で、英語ならtuneless、調子はずれ、といった意味らしいです。とても素敵な名前! オフェリア・パングさんの作品はこの名前が示す通り、はっとするような遊び心があって自由、どこに向かって流れてゆくかわからないようなムーブメント、デリケートで子供の絵本の挿絵のようにポエジーが一杯。調子はずれどころか、ある種の静けさと上品さがあると思います。私は彼女の美しい色使いと楽しいフォルムの大ファンで、いくら見ても見飽きません。

Desafinado, Ophelia Pang  http://opheliapang.blogspot.fr/

Thank you Ophelia!

6/19/2016

アールデコの区役所別館


L'annexe art déco de la Mairie du 14e 

14区の区役所別館の前を通りかかったら、陶芸家のグループ展をやっていたのでちょっと覗いてみました。展覧会はあまり面白くなかったのですが、このアールデコの建物の方がすごくて写真を撮ってきました。後で調べたところ1934-35年に、Georges Sébilleジョルジュ・セビーユという建築家が建てた、鉄筋コンクリートのベースにレンガ建築。
入り口を入ると正面に、ジオメトリックなステンドグラスのある巨大な階段が。入り口のドアや階段の手すりなどは、かなりごつい鉄のオーナメント。
上はイベント用のホールの一方の壁を横切るモノクロのステンドグラス。どこかで似たものを見たなと思っていたら、これはメットル・ヴェリエ(ステンドグラス師)ルイ・ヴァリエの作品で、今はエコールドパリ美術館になっているロベール・マレステヴァンが設計した彼のアトリエで、似た感じの彼のステンドグラスに以前お目にかかっていました。このデザインは区役所らしく、粉ひき、石工などの職人、学校、病院、鉄道など、職業や公共機関など大いにまじめなテーマ。
ファサードの、これも働く人のアレゴリックなレリーフ
ジョルジュ・セビーユはどうもフリーでなくて公務員の建築家だったのか、いくつかの公共機関の設計をした以外は、歴史的建造物の管理委員会などで地味な仕事をしていたようです。このアネックスは地方裁判所、区の文化活動委員会、コンセルヴァトワール、イベントのホールがあり、用途も設計もお堅いし、セビーユの趣味か区の要望かオーナメントも働く人や職業をテーマにして、ちょっと東欧の建物のような硬い印象を受けてしまいます。同時代で同類のイメージの建物がパリには幾つかあって、白い優雅なオスマン時代の建物に囲まれていると、異色でかえって注目してしまいます。
L'annexe de la Mairie du 14e      12 Rue Pierre Castanou 14e

6/12/2016

コペンハーゲンで買った古本


Les livres anciens de Copenhague

以前コペンハーゲンに滞在した時に、通りがかりの教会で古本を売っていました。教会の資金集めのための古本市なのですが、売リ手のおじさんおばさん達、買い手の本好きそうな人達、教会特有のアーチの天井に美しいランプの下がった売り場など、とても雰囲気がよかったので色々手に取って楽しく見ていたら(デンマーク語など読めないくせに!)、素晴らしい本を見つけて即購入。1冊何クーロンヌだったかもう忘れてしまいましたが、100-200円くらいの感覚だったと思います。でもこの本達は今では私の宝物に。
どちらも同じR Broby-Johansenという人が書いたコペンハーゲンの町の紹介で、1955年発刊の中心地の紹介と、1959年発刊のその当時の郊外の紹介です(今では町が広がってここも中心地になっていますが)。どちらも複数のイラストレーターの書いた沢山の地図や挿絵がどのページにも一杯。内容はデンマーク語なので読めないけれども、なぜか挿絵の説明は全部英語なので、ちょとだけ内容が理解できます。
大まかな地図は変わっていないし、挿絵の説明で通りの名が英語で出ているので、今の風景とイラストとを比べてみたらきっと面白いでしょう。けれどこの本は文献的な価値でなく、とにかくレトロな絵が素敵。読めなくても十分楽しめます。
そしてかわいい子供達のイラストも! リンドグレーン(あれはスエーデンですけど)のお話など思い出してしまいます。

6/07/2016

ピエール・ポラン


Pierre Paulin au Centre George Pompidou

ポンピドーセンターでピエール・ポランの展覧会が開催中です。単純なフォルム、シンプルの極みのデザインのスゴさに改めて脱帽。
  
ビデオで、ポラン自身が壁に箒を立てかけて、こんな風に椅子の枠をデザインするんだ、とやって見せる映像がありましたが、どの椅子も、あっけないくらい単純な仕組みなのに、体をすっぽり包み込む座り心地抜群のエルゴノミックなフォルム。尚このビデオ、2つあり、どちらもポランの椅子に深々と座って見ることができます。一度座ると、立ち上がりたくなくなってしまう・・・
  
1960年のMacheroomマッシュルームF560、3つのパインプの輪を繋いだだけのシンプルなベースから作られています。
        
左1966年Ribbon chair リボンチェアーは、一つの細長い ″リボン″ をただ折り曲げただけのフォルム、右1967年Tongue chairトングチェアーはズバリ ″舌″
        
日本の畳や遊牧民式の床に座る生活様式と、モジュールで移動や変形可能なインテリアがデザインのベースに
今では海やプール、どこの家のテラスにも置いてあるプラスティックの椅子の元祖は、ピエール・ポランのデザインだったのですね、知らなかった! 1978年ガーデンチェアーとデッキチェアー。
  
          
丸みがあってぽってりかわいい椅子ばかりでなく、シャープなラインで繊細な作品も。この外にルーブル美術館用のソファーや、エリゼ宮のポンピドー大統領の私室の内装などもありました。けれど私が一番このブログで書きたかったのは、実は下のポランのデッサンの事なのです。いつもながら建築家やインテリアデザインの原画には惚れ惚れさせられます。一筆書きのように見える、とても60年代っぽいイラスト! 美しい線! 椅子のデザインは、デッサンとコラージュのミックスです。
蛇からヒントを得た大阪万博のフランス館用にデザインされたOsaka、自由に曲げて形を変えることができる。
Pierre Paulin    Centre Pompidou     8月22日まで https://www.centrepompidou.fr/en