11/10/2014

ハイヴィングルーム


Vintage shop Hiving Room

モンマルトルの丘の反対側の地区、マルカデ通りにはおしゃれなブティックが増えています。ハイヴィングルームもその一つ。今まで期間限定のポップアップ・ストアーとネットで販売していた、50-60年代ヴィンテージのスペシャリストがオープンしました。ヴィンテージ家具をメインに、オーナー独特のセンスで集めた雑貨も加わりとても素敵な品揃え。

 

Hiving Room   110 ter rue Marcadet 18e  

11/07/2014

サン・マルタン運河からサント・マルス広場へ



 
De la Place de la Bataille de Stalingrad à la Place Sainte Marthe

ロトンドのあるスターリングラードの戦い広場から、最近ヒップスター化が進行中のサンルイ病院の裏手のサント・マルス広場まで歩いてみましょう。
まずロトンドの裏から大道りを横切り、サンマルタン運河へ。Quai de Jemmapesジェマップ河岸をバスチーユ方向に下り、しばらくして左手のRue des Écluses Saint-Martinエクリューズ・サンマルタン通りに入り、そのまま道なりにサント・マルス広場に。運河の岸はもとよりこのコースでは、あちこちに昔のオフィス、職人のアトリエや工場の建物が見られます。1800年代末から20世紀初頭の、エッフェル塔と同じ様式の鉄骨造りや、アールデコの装飾の立派な建物から、タイルやレンガの1、2階建の小さな建物まで、会社は変わったとしても、ほとんどそのまま今も使われているのです。

 
特にサント・マルス広場からサント・マルス通りを下ったAvenue Parmentierパルマンチエ大道りの両側には、下の写真のように建物の下をトンネルのように通路が続き、奥に進むと3つも4つもの中庭が現れる面白いパッサージュが並んでいます。昔町工場の労働者達が住んだと思われる安アパート群ですが、外の車の音が聞こえない静けさと、ちょっと田舎風な緑の多い中庭の魅力はボボ好みで、今はお家賃がだいぶ高くなっているはず。特に1階の中庭に面した元アトリエは、グリーンを沢山植えたテラス付きのおしゃれなロフトになっていてとても素敵です。

  
アパート住まいのパリジャンにとっては憧れのテラス 

道が細いので車がほとんど通らず静かなサント・マルス広場は、カフェレストランが3軒あり隠れ家的な場所。昔の工場のおじさん達は消え失せ、控え目ながらとってもトレンディーだし、どこも13-15ユーロのランチのセットメニューがありお手頃


La Sardineラ・サルディーヌでランチにしました。お隣のカップルは今日のお勧め料理トマトのファルシで、とても美味わよ!と言ってくれ気が引かれたけれど、色々な味が楽しめる野菜がメインの盛り合わせ(ツナ、赤ピーマンのイタリア風などにチーズ、チーズの下に隠れているのはポテトのキッシュ)にしました。
  
La Sardine,    32 rue Sainte-Marthe 10e 
http://barlasardine.com/restaurant-place-sainte-marthe/

11/04/2014

パリ、レンズの中と外展

                                                                                                       by Dolorès Marat 
L'exposition "Paris Champ & Hors champ"

ちょっと古めかしい完璧なウエーブにセットされた、ニコール・キッドマンかグレース・ケリー風のブロンド、見るからに上品な、しかしこれもちょっと昔風なコート、手袋、バッグ、美しいブルーのタイルのエスカレーター・・・推理小説の表紙にしたらぴったりの少々ミステリアスなこのポスターに一目ぼれして、早速展覧会に行ってきました。

“パリ、レンズの中と外”展は、パリ市図書館所蔵のコレクションの内、パリの近代化とそれを見つめる写真家達の視点の変貌をテーマとし、70年代後半から現代の写真を集めてとても興味深いものでした。お目当てのポスターの写真の作者はドロレス・マラ(またはマラット)の1987年の作品で、場所は地下鉄のエトワール駅。残念ながら展示されていた彼女の写真はこの1つだけでしたが、ネットで調べてみたらいくつものギャラリーで個展の経験があり、影と光の使い方で不思議なムードの、素敵な写真を撮るアーティストでした。このポスターのおかげで広く知られるようになり、また展覧会がどこかで催されるといいのですが・・・ 
右はメトロに乗る人達を題材としたChiris Markerの作品の1つ、左はサラ・ムーン
Philippe Ramette
ル・サンキャトルの修復工事の写真

毎年11月は写真の月と呼ばれて、大小沢山の写真展があちこちで開催されます。それらの展覧会は11月だけでなく何カ月も続くものもあり、開催期間に特に制約がないようで、先日書いたウィリアム・エッグルストンの展示も、一足早く始まりましたがこの“写真月”のプログラムの一つでした。

Paris Chmp &Hors champ  2015年1月4日まで
Galerie des bibliothèque de la ville de Paris  22 rue Malher 4e 

11/01/2014

”オールド・ヴェルサイユ通り”のアトリエ拝見


L'atelier de la rue du Vieux Versailles

ヴェルサイユの宮殿を背にして左方向は、華やかなブティックが並び、高級骨董品街、大食品市場などがある賑やかな商店街ですが、右手の方はちょっと古びて落ち着いた街並みがサン・ルイ大聖堂を囲んでいます。ヴュー・ヴェルサイユ通り、訳すとオールド・ヴェルサイユ通りはこのサン・ルイ地区にあり、ステンドグラス職人、金箔細工師、額縁職人など職人達のアトリエが並び、通る人も車も少なく、タイムスリップしてしまったような気持になります。
ちょっとしたきっかけでステファニーさんとルイスさんという画家のカップルと知り合いになり、オープンしたばかりのアトリエ兼ブティックをぜひ見て頂戴と言われたので見せて頂きました。


光が沢山入る天井までの高い窓、昔のままのセメント・タイルの床、壁際にある小さな古い階段から中二階に上がれるようになっていて、上はイーゼルなどが所狭しと並んでいます。ヴェルサイユは賃貸料が高くてクローズするアトリエも沢山あるのに、このアトリエはとても安く借りることができたので本当にラッキーだと、大喜びのステファニーさん。
上の写真はルイスさんのコーナー、下は、木製のアンティークの裁縫箱を道具入れに使っているのがとてもかわいい、ステファニーさんのデスク。

10/30/2014

ラ・ロトンド/ おしゃれに変身した歴史的建築


La Rotondo/la place Stalingrade 

サンマルタン運河周辺は、もう随分前からパリで最もブランシェで有名な地区になってしまったので、ちょっと場所をはずしてまだ静かな場所、地価の安い場所を求めて、今までブランシェとは全く縁がなかった19区のあちこちにホットスポットが広がっています。スターリングラード広場のル・ロトンドもその1つ。

正しくは“スターリングラードの戦い広場”は、地下鉄の高架線の下を沢山の車が通って埃っぽくつまらない広場だったのですが、ヴィレット公園まで続くサンマルタン運河沿いの遊歩道ができ、広場が整備されて広くなり、見違えるように気持ちのよい場所に。広場沿いに忘れ去られ排気ガスに汚れていたラ・ロトンドも、きれいに修復され、レストラン、カフェ、ギャラリー、アーティなフラワーショップなどが入った、レストラン兼カルチャーセンター的なおしゃれな空間に大変身しました。

この建物は1784年から革命の前年1788年にかけて、パリ(今のパリより小さい)を取り巻く壁に、人の出入りをコントロールし、税金を取るための門(関所)とその事務所として、クロードニコラ・ルドゥという建築家が作った建物だそうです。パリにはこのような関所が大小様々50近くあったのに、オスマンのパリ大改造の一環として1860年に殆どが壊され、現存しているのはこのル・ロトンド、ダンフェール・ロシュロー広場、ナシオン広場、モンソー公園入り口の4か所だけです。

 
ギリシャ、ローマのスタイルをまねた、円柱の並んだネオ・クラッシック様式。この様式はごつくて重く、少々美しさに欠ける建物が多い気がするのですが、ここもそう。厳めしい外観は全然ファッショナブルではないけれど、入口前に広がった緑で一杯のオープンカフェやアヴァンギャルドなオブジェが和らげています。ガラス張りの高いドームから自然光の入る中央の円形広間と、周りの回廊をめぐる小さめのスペースがミックスした変わった形のレストランは、大テーブルのあるダイニングコーナー、カフェやバーのラウンジ風など、異なるインテリアで演出。




 
La Rotonde   6-8 Place de la Bataille de Stalingrade 19e  http://www.larotonde.com/

10/28/2014

アスティエ・ド・ヴィラット/ ギャラリー・サロン


Astier de Villatte/ Galerie Salon

ボザールを卒業したばかりのブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットが友達を集めて、1996年に父親のアトリエで陶器の食器を作り始めたのが、アスティエ・ド・ヴィラットの始まりです。黒い土をできるだけ軽く薄くし、白い釉薬をかけた陶器を試行錯誤で作り、何の経営の知識もなかったので、カップだけ作ってポットを作り忘れたりといった色々なハプニングがあったようですが、インテリアの展示会メゾン&オブジェに出展してたちまち世界中のバイヤーの注目を浴びました。ブノワの父は画家バルチュスが采配をふるっていた頃のローマのヴィラ・メジチ(在ローマ・フランス・アカデミー)に在籍していた彫刻家で、一風変わったセンスを持ち、ブノワに大きな影響を与えたそうです。そのせいか厚めの一見クラッシックな白い食器は独特の風合いがあり、古風なアンティークとも、アヴァンギャルドなインテリアともマッチ。食器、ローソクに次いで大ヒットのノートに至るまで、全部手作業で作られるとのこと。

ブラックをベースにしたちょっぴりミステリアスな雰囲気の直営店がサントノレにありますが、上の写真は左岸のブティック“ギャラリー・サロン”のもの。アスティエ・ド・ヴィラットの食器をメインに、アンティーク、北欧、イタリアなどのインテリアをミックスした品揃えが素晴らしく、ギャラリー・サロンという名前がぴったり。サンジェルマンデプレ教会の裏から、食品街のビュッシ通りに抜ける小さな道にひっそりとある素敵なお店です。
因みにこのブルボン・ル・シャトー通りは、知る人ぞ知るヴィンテージショップや香水のル・ラボ、そしてこのギャラリー・サロンと、小さいながら見逃せない3店舗が並んでいます。

Galerie Slon,  4 rue de Bourbon le Chateau 6e