Quartier de la Mouzaïa 19e
19区はパリの端に位置し、高層アパートなどが建ち並ぶ所もあり、20区と並んで地価が比較的安いので、移民の多い区です。その高層ビルのすぐ横のrue de la Mouzaïaムザイア通り周辺は、高くても4-5階止まりの、パリ市の平均よりずっと低い建物が並び、静かで、所どころにアールデコなどの建物も混じり、100年前にタイムスリップしたような地区です。
特にムザイア通りの両側には、villaヴィラと呼ばれる 車の入れない小道が並び、びっしりと小さなかわいい家が並んでいます。これらの家は、
典型的な19世紀初頭の労働者
用住宅で、すぐ傍まで高層ビルが迫っているのに、壊されずにこんなに沢山残っているのは正に奇跡。1870年まで採石場として縦横に地下道が掘られていたため、高層ビルを建てる地盤が無かったからだそうです。何とラッキーな!そのため全部の家が2階建てとミニチュアサイズ。どの家の前にも、文字通り猫の額ほどの庭があり、パリ市内はみなアパート住まいなので、羨ましい限りです。パリの中心から外れ、何の宣伝もされないので、パリジャンでも知らない人が多く、もちろん観光客も来ません。
最寄りのメトロはDanubeダニューブですが、メトロ周辺も古びたカフェが1軒、小さなホテルが1軒と、パリにいることを忘れそうです。ムザイア通りを中心に、気の向くままに散歩すると、色々発見があって楽しいでしょう。
|
メトロ、ダニューブ前の広場の古いカフェ |
0 件のコメント:
コメントを投稿