6/02/2017

ル・コルビュジエのアトリエ・オザンファン


Villa-Atelier Ozenfant, Le Corbusier

ポンピドーセンターのように、わざと近代建築を建てたのでない限り、パリ市内特に中心部は、ナポレオン3世時代の都市計画に従った、オスマン様式とそれに準じる建築で統一されています。それでは20世紀の、例えば鉄筋コンクリートの建物はどこに建てられたかというと、当時まだまだ土地が沢山残っていたパリの外周近くや環状線のすぐ外側なのです。14区の外れもその一つ。以前書いたシテ・ユニヴェルシテールや、モンス―リ公園の周りなど、ちょっと面白い建物が集まっています。
まずルコルビュジエが、キュービズムを批判するピューリズムを提唱し、共同でエスプリ・ヌーヴォーという雑誌を発表した仲間であり画家、オザンファンの為に建てたアトリエ・ハウス。
上の写真はルコルビュジエの建てたオリジナルで、後に修理されて、現在の写真(トップの写真)のように、明り取り窓のある三角屋根が取り払われています。

アトリエは普通北向きの部屋。この建物は角地にあるので、東と北の二面がピクチャーウインドーでとても豪華。多分住居部分に当たる1階には、ルコルビュジエ特有の横に繋がる窓も。個人住宅なので中を見ることができないのが残念です。

ルコルビュジエ独特のらせん階段 
アトリエ・オザンファンは、スクワー・ド・モンス―リ小路の入り口にあります。この小路はプライベートのとても小さな通りで、可愛らしい一軒家が集まっているのですが(写真下)、モンス―リ公園に面した反対側の角は、オーギュスト・ペレの建てた家メゾン・ゴです。同じくペレの建てたヴィラ・スーラも、歩いてすぐ近くの距離。
このツタの絡まった家がオーギュスト・ペレのVilla Gautヴィラ・ゴ

アトリエ・オザンファンの並木側の目の前は、1873年に作られた、パリの南半分に水を極給する貯水池。
この周りについてはもう少し書きたいことがあるので、続きを負って付け加えることにしましょう。

Maison-Atelier Azenfant,   53 Av. Reille 14e

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