1/03/2018

CoBrAコブラとル・コルビュジエの関係/ アムステルダム


4e dimension: CoBrA et Le Corbusier au Cobra Museum of Modern Art/ Amsterdam

印象派、フォービズム、キュービズムその他超有名な芸術運動に隠れて、CoBrAコブラはあまり知名度が高くありませんね。コペンハーゲン(Co)、ブリュッセル(Br)、アムステルダム(A)を繋げた名で、ベネルクスや北欧の芸術家達が中心でした。改めて調べてみたら、アートをもっと自然で、西欧の概念に捉えられない自由な形で表現しようという運動で、活動期間は1948年結成-51年解散と短かったものの、後の前衛芸術を大きく変え、60年代のヒッピーやフラワーチルドレンまで影響を与えたようです。

ではル・コルビュジエ先生との関係は? 当時すでに押しも押されぬ世界的建築家だった彼の熱心な信奉者、コブラの主要メンバーの若いアスガー・ヨルンがまあある種の弟子入りしたので直接接点があること。そしてル・コルビュジエの建築はrationalism and functionalism機能主義と合理主義の極致であるとされているけれど、彼のデッサンなどのビジュアルはirrational合理的でない自由なものだ、それがコブラの活動と共通するという視点でとらえたのが、コブラ・モダンアート・ミュージアムの展覧会、ル・コルビジェ展です。

コブラとどれほど芸術的に接点が在るか否かは美術専門家に任せるとして、以前ポンビドーのル・コルビュジエ展よりもっと圧倒的に沢山のデッサン、油絵、コラージュetc.、この量と質は、建築家のホビーではないですね。
上右2点はアスガー・ヨルン、下左はカレル・アペル
ル・コルビュジエデザインのウール・タぺストリー
2階の半分はコブラの展示。カラフルな色彩の乱舞、鳥、花、月、サーカス、子供の落書き風や、筆の勢いも生々しい力溢れる絵・・理屈ではないですね、もうこれは芸術論よりその絵が好きか嫌いか。私は全部ではないけれどかなり好みでした。特にデザインとして見て、タペストリーとか大皿の絵、カーテンなどにしたらいいなと思うようなのが沢山あり。
コブラはヘビでもあるので、ヘビは美術館のトレードマーク。子供のお絵描き室の壁にはおもしろいコブラの絵が・・
これはお絵描き室にあった備品入れ。目玉がかわいくて欲しくなってしまう・・
コブラ・カフェの床にもコブラの絵。このカフェは暖かくなると、大きなテラスができるようです。
アムステルダムだから当然、運河をうまく背景にした建物。

Cobra Museum of Modern Art , Le Corbusier’s Fourth Dimension 残念ながらル・コルビュジエは1月7日で終了、私も滑り込みでした。
Sandbergplein 1,  1181 ZX Amstelveen, The Netherlands 
http://www.cobra-museum.nl/
交通: アムステルダムの郊外かなり南です。バスだと乗り換えがあるので、トラム5で行き、美術館のサイトでは終点のAmstelveen下車と書いてあったけれど、グーグルマップでは降りてから複雑そうだったので、終点1つ手前のAmstelveen, Oranjebaanから歩きました。やや遠回りですが、帰りは終点に向かったところ、ショッピングエリアを通って賑やかなのはいいけれど、2度道を聞きました。

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