Cité de refuge de Le Corbusier
ル・コルビュジエがパリで最初に建てたのは、なんと救世軍の貧民救助センター、Cité de refugeシテドゥレフュージでした。ル・コルビュジェの提唱した新しい住居に共鳴していたプリンセス・エドモン・ポリニヤック夫人(センター建設の出資者)が指名したもの。1933年に完成しました。
南面のファサードは元は前面約1000㎡のガラスで、冬は太陽の光を受けて暖房費の節約になりましたが、夏はル・コルビュジエの考案した空調が効果を上げず、1952年に太陽を遮るカラフルな日除けが付けられました。この改良工事もル・コルビュジエ自身が担当しているそうです。ファサードのヴィヴィッド・カラーは入り口のポーチと壁にアレンジされ(トップの写真)、この建物のチャームポイントに。
"les briques de verre" (ガラスのレンガ)の入り口。壊れていたものは3Dのスキャンを使って複製したそうです。でもどれだけ元の建築通りに再現していても、これは美術館ではなく、立派に活動を続ける救済センターなのです。
ル・コルビュジエのランプ
ファサードはヴィヴィッドカラーでも、内部はグレイがかったスモーキーなパステルカラー。
ビジター用のモデルルームは、建設当時をイメージさせるためかレトロな演出。お母さんとベビーの個室。
これは入り口ホールにある、男性棟と女性棟用に左右に分かれた階段。ホールにはル・コルビュジエのカラフルなソファーがあるのに、写真撮り忘れました!
オリジナルは参考にした後も捨てずに、元門番小屋の中に飾ってありました。
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