5/07/2018

パステルと煉瓦の街ツールーズ散歩


Toulouse, la ville rose, et son histoire du bleu pastel 

パステルカラーで馴染みのあるパステルは、元はブルーの染料となる植物パステルを意味し、古代ギリシャの頃から薬用と染色用に、中央アジアやヨーロッパ南東部で栽培されていたそうです。どういうニュアンスのブルーかというと、トップの写真の鎧戸の色! 
中世ヨーロッパでは薬用は勿論の事、富裕階級の衣服に欠かせない染料として高い需要があり、その流通の要となったのがフランス南西部のオクシタンと呼ばれた地方、特にツールーズです。そのためかどうか、ツールーズでは沢山の鎧戸、窓枠などが爽やかなこのブルーでした。
カフェの椅子もパステルブルー
 
ツールーズはla ville rose、roseローズの街と呼ばれています。旧市街全体がレンガで作られ、赤みがかったトーンにまとまり、夕日に映えるとローズ色に輝くから。それに中世からルネッサンスを通じてパステルの商売で街が裕福になり、大商人が沢山の豪邸を建てた美しい街なので、薔薇ローズの名がぴったりでもあります。このレンガの建て物に、ブルーの鎧戸はとても美しいコントラスト! 
塔のある旧商人宅があちこちにあるので、上を向いて散歩しましょう。旧市街の道路は昔のままで狭く、しかもみな半円形に湾曲し、向こうの端まで見渡せないのは、中世の防衛手段の名残でしょう。全く近代の都市計画の影響を受けていないのです。
狭くて自動車に不向きなこと、又坂が無いので、自転車の愛用者が多い。
上は煉瓦の窓枠を残して漆喰を新しく塗り替えた建物、下は漆喰が落ちてしまった状態の建物。
 
藤が満開でした

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