8/05/2020

レム・コールハースのラファイエット・アンティシパシオン


Rem Koolhaas/ Lafayette Anticipations

ラファイエット・アンティシパシオンのレイチェル・ローズ展に行ってきました。
ラファイエット・アンティシパシオンは、デパートのギャラリー・ラファイエット財団が、一昨年マレの最もホットな場所に建てた、現代アート、デザインの展示、及びアーティストのプロジェクトを支援する新しい現代美術のプラットフォームです。
1800年代後半の手工業のアトリエだった建物の外観を完全に保存し、しかし内側は、オランダの建築家レム・コールハースと彼の建築事務所OMAによって、大改装されました。

これが入り口ホール。元の建物が中庭を囲んだコの字型なので、この中庭部分をパティオ風に組み込んだオープンスペースです。左手に見えるのがレセプション。ここから2階に上がるとギャラリーへ。右手はカフェ。

これが2階のバルコニーからカフェを撮った写真。床や壁が電動で移動でき、展示品の大きさによって様々なスペースが演出可能で、これはレム・コールハース得意のシステムだそうです。


これは実は昨年12月の展覧会Katinka Bock展)の写真です。巨大な作品を展示できるように、パティオの部分を、1階の天井(=2階の床)だけ残して屋根までの吹き抜けにしてありました。ビジターは周りのバルコニーから、色々なアングルで作品を見ることができます。

上写真の奧に見えるのは、正面入り口とは反対側の通りに面した別の建物です。こちらからも出入り可。こちら側にアーティな雑貨のブティックがあります。

外から見るとそんなに大きな建物ではありませんが、このようにスケールの大きい展示ができるのは、可動式の床と壁のおかげでさすが・・このリノベーションで、レム・コールハースはフランスの最高の建築賞 "金の三角定規賞" を受賞。
以下は今回の展示で、最上階はこんな感じ。多分これが普通の状態です。


さてレイチェル・ローズの展覧会の方は、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリーでも展示されたという若いアーティストなのですが、少々がっかり・・・色々なテクニックと方法で多くの意味の深い事を表現していますが、ちょっと多すぎかも・・上の写真は、宇宙飛行士とのインタビューに、ヴィデオイメージを重ねた作品。

Lafayette Anticipations    9 rue du Plâtre 4e
Rachel Rose 9月13日まで

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