11/05/2021

オスカー・ムリーリョ

 

Oscar Mullio

今日は、先日のアンネ・インホフのインスタレーションに出ていたオスカー・ムリーリョについてです。雑誌に出ていた写真だけで強い印象を受けて、David Zwirner ギャラリーの展示を見に行ったのは去年の年末でした。インスタレーションで再会したので、遅ればせながらブログに取り上げてみました。


写真で絵画の本当の価値を再現するのは不可能で、本物の前に立った時のエモーションは伝えられないといつも残念なのですが、ムリーリョの絵は特にそう。強烈で躍動しパワフルなのに、深みがあってどこか "静" も感じさせます。特に赤がとても鮮烈(この写真とは似て非なる美しいレッド)。下地に布が貼ってあったり、沢山のシャープなラインが埋めていたり・・・トップと下の写真はそのほんの一部を拡大したものです。

コラージュやグラフィティー風の以前の作品をネットで見ましたが、彼の若さも含めて、何となくバスキアを感じさせます。個人的にはグラフィティーっぽいものより、このシリーズが好みです。これから彼はどこに向かってゆくのか、若いので何でもありそう、楽しみなアーティストです。

コロンビア生まれ、イギリスに移住しロンドンで絵を学び、30代半ばで既に世界的に活躍中。日本でも展示しているので、彼の詳細はサイトに沢山紹介されていますね。

関連ブログ : アンネ・インホフのインスタレーション/ パレ・ド・トーキョー

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