Shirley Jaffe au Centre Pompidou
待ってました ! と言いたいような展覧会、シャーリー・ジャッフがポンピドーセンターで展示中です。彼女については以前のブログに取り上げていますが、作品を見るのはこれが初めてめて。期待通りの素晴らしい展覧会でした。
なにが素晴らしいかというと、展示作品の質と量が抜群だったのは勿論ですが、ジャッフの画風が年と共にどう展開発展していったか、その過程がとてもよくわかる展示だったからです。
ジャーナリストだったご主人についてパリに来た頃50年代の作品。
徐々にフォルムやカラーが独立したコンポジションになってゆく60年代
フォルムとカラーが究極に単純化された70年代以後
シャーリー・ジャッフはとても素晴らし色彩感覚を持つ画家ですね。それは生涯ずっと通して共通しているので、どの年代の作品もとても美しい!
まず50年代、60年代の作品は、とにかくカラーが美しくうっとりしてしまいましたが、ジャッフの個性が最も発揮されるのは、やはり70年代以後の作品です。切り紙遊びのジョークのようで、これなに?と思ってしまいそう。でもよく見るとリズム感がありポエジー一杯、楽しくハッピーで、見る人をぐっと引き込むパワーがあるのです。
意外なことに、これらの絵はジャッフェの頭でイマジネーションされた抽象画ではなく、街角などの実際の風景を見て描かれたのだそうです。その証拠に、彼女の鉛筆のスケッチも沢山展示されていました。
Shirley Jaffe, Une américaine à Paris Centre Pompidou 8月29日まで
シャーリー・ジャッフの画集
0 件のコメント:
コメントを投稿