日常使いの雑貨の中には、時々ハッとするほど優れたデザインのものがあり、集めたくなりますが、ペリエのグラスもその一つ。シンプルで機能的な美しさがあり、ペリエ社にとっては欠かせない宣伝効果も大きいこの優れものは、フランスのデザイナー、Martin Szekelyマルタン・ゼケリのデザインです。
マルタン・ゼケリは沢山のファーニチャーや内装、雑貨をデザインしていますが、一般に馴染みがあるのはこのペリエグラスと、これも知らない人はいないハイネッケンのグラス、MK2映画館の内装など。日本ではレンゾー・ピアノの建てた銀座エルメスの、カフェの内装を担当しました。
そういえばペリエのボトルも素敵ですね。調べたところ、このボトルのデザインはなんと1903年からずっと使っているものだそうです。1863年にミネラルウォーターとしてナポレオン3世に認可され、特にドクター・ペリエが温泉(沐浴とミネラルウォーターを飲む治療で、日本の温泉とはちょっと異なる)として開発していた水源を、1903年に買い取ったイギリス人、ジョン・ハームスワースが、水の "しずく" 型にデザインしたとか。
ペリエグラスはカフェの業務用なのでお店では買えないけれど、ブロカントで一つづつ集めたり、時には半ダース箱入りの工場出しなども見つかります。現在生産中なので、安くてお買い得のグッドデザイン。
このカフェのグラスはextraordinaire(素晴らしい)の文字が入ったデザインで、数が少ないコレクターアイテム。