10/28/2018

北欧ヴィンテージショップ、ファサ-ニ/ ヘルシンキNo.4


Fasaani Antik/ Helsinki No.4

 ちょうど激しいにわか雨に降られて必死でたどり着いたのが、このヴィンテージショップ、ファサーニ。まるでガレージの様なぱっとしない入り口でも、中は意外なほど大きく(本当に元はガレージだったのかも)、沢山の棚が並び迷路のよう。びっくりするほど大量のヴィンテージで一杯の貴重なショップです。


ガラス製品がうず高く積み重ねられた棚には、ため息が出てしまう・・
一部貴重なヴィンテージ以外は、割合リーズナブルな価格設定で、日常で使えるような小物が多いのが嬉しいけれど、買いすぎそうで危ない!



 


 
 
ヘルシンキのオシャレなカフェやセレクトショップで、ヨハンナ・グリクセンのファブリック使いの椅子やクッションをよく目にしました。先日のブログで取り上げたアルテック・セカンドサイクルでも、彼女のファブリックを使って修理した椅子が何点かありましたが、ここファサーニでもこの通り!
 

Fasaani   Korkeavuorenkatu 5, 00150 Helsinki

10/21/2018

バスキアのプリミティブ・グラフィズム


Graphisme primitif de Basquiat

10月に入ってどっと新しい展覧会が始まりました。今シーズン必見の、ルイ・ヴィトン財団美術館のバスキア展は、後になると大混雑が予想されるので、オープニング早々に見てきました。
バスキアは今さら説明するまでもなく、グラフェイティから出発し、最年少でMoMaに展示されるなどニューヨークの美術界の寵児となり、オーヴァードーズで早世した黒人アーティスト。3、4才で読み書きを覚え、10才くらいで3か国語を話したそうですから、頭の良い人だったのですね、美術に関しても独学で勉強するなどとても読書家で、バンドを作って演奏していたこともある。長生きしていたらカリスマ的なマルチアーティストになっていただろうと思われます。

自分で自分の絵は80%が怒りだと言っていたそうで、筆の勢いに圧倒されます。人間はみなガイコツとなり、歪み、叫び、時には子供の絵のように、又はマンガチック、でもこの迫力!
以下は大作のごく一部、キャンバスの端の部分など、メインの人物たちの部分を避けて撮った写真です。プリミティブでグラフィック!

実はこの展覧会、バスキアだけでなく、エゴン・シーレと二本立てのダブル展覧会なのです。二人とも若くして亡くなった事、既存の社会や芸術に対する反逆者であったこと、などの共通点がダブル展示にする理由だと思いますが、どちらも独立してビジターを沢山集められる "超" が付けられる人気の高い画家、しかも2つに分けても十分なくらいの作品数が集められたのですから、LVMHとベルナール・アルノーの財力には感心させられます。結果としては、見ごたえのある2人の画家の作品が沢山あるため、集中して見終わるとかなり疲れました。またシーレが先で次にバスキアと、混ぜないで会場を分けた見せ方なので、シーレの感動を一旦頭から追い出してバスキアを見るという、頭の転換が大変! でもこれは嬉しい悲鳴で、アルノー氏には、今後も大いにこういう事にお金を使ってもらいたいものですね。

Jean-Michel Basquiat    Fondation Louis Vuitton  2019年1月14日まで
8 avenue du Mahatma Gandhi, Bois de Boulogne 16e

10/05/2018

ふたたびマリメッコ/ ヘルシンキNo.2


Marimekko et sa cantine/ Helsinki No.2

ヘルシンキ郊外にあるマリメッコ本社のアウトレットショップに行ってきました。2度目で、前回は自転車で往復し、帰りに寄り道して小さな島でピクニックして楽しかったのですが、今回は地下鉄を使い、アウトレットのビジターにも開放されているマリメッコ社の社員食堂で、ゆっくりビュッフェランチを楽しむことができました。

入り口を入ると、アウトレット商品でないブティック用の商品が美しくディスプレーされていますが、そちらの方は市内のブティックで買えるので、奥のB級品コーナーに直行です。

少々雑然としたディスプレーがいかにもアウトレット風。一番奥が私のお目当ての生地売り場。

以前よりずっと生地が豊富になった印象。手前に並べてあるのが1m/15-25€(幅1.40m位、素晴らしくお買い得)、壁の棚には25-35€、47-55€と、"少々難あり" の大小によってなのでしょう、幾つかの価格設定になっています。

一番楽しいのがはぎれの計り売りボックス。前回はプリントむれが多少あっても大きい布を買えたので、ベッドカヴァーやひざ掛けが作れましたが、今回は裁断した残りの小さな端切ればかりでちょっとがっかり。でも違うパターン同志パッチしても、同じ会社の色なので違和感がないので、大きめのを沢山買ってクッションやポーチにしてみましょう。

アウトレットを出て正面入り口の大階段の向こうに社員食堂があります。


ヘルシーそうなビュッフェランチがコーヒーなどの飲み物やデザート付きで11€。マリメッコの食器に紙ナプキン、マリメッコのクッションに囲まれてゆったりいただけます。椅子はたしかホワイトのアルヴァー・アアルトでした。

Marimekko     Puusepankatu 4Helsinki, Finlande
前回のブログ http://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2013/06/blog-post_22.html