L'installation au Collège des Bernardins/ Il est plus beau d'éclairer que de briller seulement
"光を与える方が、一人で光っているより美しい" うまく訳せないのですが、これがこのインスタレーションのタイトル。場所にマッチしてトマス・アクィナスの言葉だそうです。このコレージュ・デ・ベルナルダンはソルボンヌのすぐ側にあり、いってみれば昔々のソルボンヌの分校の一つ、中世の僧たちが集まり学問をした場所でした。当時の学問とは古い教えを伝達し、教える者と教えられる者が意見を戦わせて習得してゆくものでした(現代だって学問とはそうあるべき)。芸術もそれと同じく、教師と生徒が、伝達しつつ個性のぶつかり合いで相互発展してゆくもの、という発想から実現したインスタレーションで、ボザールの教師とその元生徒2名の作品だそうです。
このように精神的な説明はパンフレットがあったので理解できましたが、作品自体の説明は全く無しです。鑑賞者は自分の目て見た物、自分の感性で作品を受け止めなさいということでしょう。これも一種の伝達かも。余計な説明をして、無理に作品の素晴らしさを押し売りしなくてもいいのです。見た人が作品を嫌うのも批判も自由。こんなマイナーな場所で特殊な展示、ストライキ中でもあるのに、それでもぽつぽつビジターがいて、皆熱心に僧院の建築とインスタレーションを鑑賞していました。
私には作品の意味は最後までナゾ。でもそんなことはどうでもいい、作品の新と僧院の旧が混然とミックスして美しかったのが印象的でした。
Collège des Bernardins 20 rue de Poissy https://www.collegedesbernardins.fr/
以前の関連ブログ: 僧院カフェ、ラ・ターブル・デ・ベルナルダン
以前の関連ブログ: 僧院カフェ、ラ・ターブル・デ・ベルナルダン
0 件のコメント:
コメントを投稿