2/03/2020

ジェラール・ロ・モナコの飛び出す絵本


Gérard Lo Monaco/ Livre animé ou pop-up

本を開くと立体の絵が飛び出し、人物や動物が動く絵本がありますね。飛び出す絵本、又はしかけ絵本とも呼ばれるこの絵本のスペシャリスト、ジェラール・ロ・モナコの原画を偶然見ることができました。国立高等装飾美術大学の一般公開日で土曜日に行った時、入り口ホールに展示されていたもの。
ジェラール・ロー・モナコ(1948年~ )はアルゼンチンに生まれ、幼少でパリに移住しました。彼の描いたオッフェンバックの劇のポスターが、ちょうどこの装飾美術大学の賞を取った事から彼のキャリアが始まったそうで、そのゆかりの場所です。


テアトルへの情熱の赴くまま、まずシャイヨ劇場のメンバーとして大道具、装飾を担当。後にオペラ座を始めとしてフランス各地またヨーロッパの劇場で装飾を手掛け、沢山の有名演出家と交わります。またシャリバリというマリオネットのグループも作ったり・・・
展示されていたのは手作りの試作品、模型、下絵と初版本の製品。みな驚くほどの精巧で緻密な作りと、夢いっぱいのユーモア! 下はRegglissというグループのレコードのカバーデザイン用の立体模型です。一つ一つのシーンが素晴らしくて感激。ロ・モナコはこのように劇、音楽関係の膨大なデザインをやっていて、ワーナー・フランスから出たエディット・ピアフのレコードのデザインで、2017年にはグラミー賞の、デザイン・パッケージ賞を獲得しているそうです。


60年代ころから子供のための立体絵本を手掛けるようになり、こちらも数限りなく・・・日本にも沢山出ているようですね。

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