Quentin Blake et le monde merveilleux
今日のブログは、外出制限令が出る前の10月に見た、クェンティン・ブレイクのイラストのお話です。よくしゃれたデッサンやサンペの絵などがショーウインドーを飾っている、イラスト専門の小さな画廊で、ブレイクが描いた、ラ・フォンテーヌの寓話の挿絵の原画を展示していました。
クェンティン・ブレイクは、その功績でエリザベス女王から貴族 "サー" の称号をまで受けている、数限りなくイラストの作品がある大イラストレーター。中でも世界中の子供達に親しまれているのは、作家ロアルド・ダールの本の、夢一杯で不思議な世界の挿絵ですね。オバケ桃、チャーリーとチョコレート工場、子供を食べようと決心した "どでかい" ワニ、マチルダ、魔女・・・ダール+ブレイクのコンビは60年代に始まり、半世紀以上経った現代も児童書の上位を占める本たち。親子3代で読んでいる人も沢山いるはずです。
素晴らしいポートレートも7、8点展示されていました。コンテかパステルのような、柔らかく太い物でラフに一筆書きしたような、シンプルなのに、恐ろしいほどズバリと人物を捉えたポートレートには、特に大感激しました。
クェンティン・ブレイクの絵がお好きな方は、彼の公式サイトをご覧になって下さい。素晴らしいイラストが一杯です。特に "Every Other Friday" をクリックすると、彼がシリーズで描いたポエムのような素晴らしいデッサン(未発表が多いらしい)が見られます。
Galerie Martine Gossieaux 56, rue de l’Université 7e
コロナウィルス対策で10月30日から画廊も閉まり、この展覧会も中途半端のまま終るのか、延長になるかは、残念ながら未確認です。