by Carine Brancowitz ″Intermezzo″ 3e Scène, L'Opéra de Paris
Carine Brancowitz/ 3e scène de l'Opéra de Parisマリークレールなど雑誌のイラストで知られているカリーヌ・ブランコヴィッツが、オペラ座のニュースレター上に現れるインターネット劇場 ″トロワジエーム・セーヌ″ に、彼女独特の現代的でポエティックなデッサンを描きました。
タイトルは ″インテルメッツォ″。若いバレリーナ達の休憩時間の様子を描いた10メートルの細長いデッサンに、バレリーナ達の会話や音楽の断片、舞台裏の様々な雑音を交えてヴィデオに仕上げたもの。現実と幻想の狭間に、まるで時間が停止してしまったような約10分間は、バレーを直接の視覚でなく感覚で感じられる不思議な映像です。
カリーヌ・ブランコヴィッツの描く線画は、おしゃれでファッショナブルな現代の若者たち。ビックのボールペンから流れ出る線は、とても繊細でありながら大胆。恐ろしいほどのデッサン力、細密な写実なのに、平面的でマンガチックでもある。空間を細かい模様で埋めたり、ヴィヴィッドなカラーで塗りつぶしたり、意外なアングルの構図の取り方がミステリアス。
因みにこのトロワジエーム・セーヌは、最近できたオペラ座のインターネット企画で、バレーをテーマとした写真、ヴィデオ、デッサンなどの小ストーリーを紹介しています。どれも2、3分から10分くらいと短いショートショートで、1つひとつユニークな見せ方でバレーを楽しむことができます。La Grande Sortieというタイトルのヴィデオは、ヒッチコック風のサスペンス溢れるはっとする名演出で感激しました。プログラムを調べたりチケットを予約するだけの平凡なサイトから、見る価値のあるサイトにしようというオペラの意図は、私に関する限りは大成功です。
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