1/11/2018

カルテルのコンポニビリ/ ADAM ブリュッセル

 

A Tribute to Componibili/ ADAM Bruxelles Design Museum

コンポニビリは、アンナ・フェリエリ・カステッリ(カルテル創業者ジュリオ・カステッリ夫人でもある)が1967年にデザインした、60年代を代表するモジュール家具。昨年でちょうど半世紀の誕生日を迎え、今なお生産販売し続けられているカルテル社のこのロングセラーは、MoMAやポンビドーセンター所蔵の美術館アイテムでもあります。50周年を記念した "コンポニビリへのオマージュ" 展が、ブリュッセルのADAMデザイン・ミュージアムで昨年9月から開催されています。

現代人の目にはなんだこれが?と思うかもしれませんね。でもモジュールな家具としては初めてのもので、鋳型に入れて作るため、職人が組み立てる必要がなく、安価であること、エリートでなく一般家庭向け、キッチンに、ベッドサイドに、バスルームに、子供部屋に、またスツールにもなる等多目的に使えること、そしてカラフルな色とコロンと可愛いフォルムが、6-70年代のライフスタイルを提供したのですから、革命的な家具だったのですね。
 
キッチン仕様、下はその当時の雑誌のページです。かわいい‼
子供の玩具入れと、グリーンのバスルーム仕様は、お化粧用でしょうか、スツールとしてタオルのクッション付き。
コンポニビリへのオマージュとして、例えばミッソーニはお得意のマルチカラーのストライプのコンポニビリ、といように有名デザイナー達が、色々なアイデアを披露していました。上は日本のNendoの作品。
用事があって最近オランダとベルギーを何度か行き来して、ついでに美術館に行っているので、この展覧会も滑り込みで見ました。コンポニビリ展は1月29日終了です。尚ADAMはポスト・モダニズムからポップアートまでのプラスティック関係のデザイン・ミュージアムとして常設展もあり、世界でもユニークな存在だそうです。

ADAM Bruxelles     Place de Belgique 1, 1020 Bruxelles http://www.adamuseum.be
ブリュッセル北部郊外の、見本市会場やアトミウムのある地区、メトロ6の終点Heysel/Heizel  下車、徒歩約10分

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