1/17/2018

カフェ・アール・サンピエール


Café Halle Saint-Pierre à Montmartre

観光客で一杯のモンマルトルのサクレクール寺院のすぐ下に、観光客はもとよりパリジャンにも知名度はいまいちなアール・サンピエールがあります。アールというとパリでは大体屋内市場、ここも1868年にBaltardバルタール式の鉄骨とガラスを使った食糧品市場として建てられ、一時学校だったことも。それが1995年より、珍しいart brut のアートセンターとして再出発しました。brutなアートとは、荒々しい、野性的というような意味。マージナル、アウトサイダーのアート、奇妙、神秘的、反逆的、何かに固執していたり時にはナイーブであったり・・・ダダともシュールレアリスムとも違うそうで、美術館の説明には "最も予期しないフォルムのクリエーション " に捧げられたアートセンターとのこと。


展示は面白い時もあるけれど、平静な気分では見ていられないようなのもあったりで、私の本当のお目当ては、実はここのカフェ、ちょっと変わった趣があるからです。外からは見えないので、ここを知っている人しか来ないこと、天井が高く真ん中に螺旋階段がデンとあり、広そうなのにテーブル数は少なくてセルフサービス、商売っ気が全然なくて素人っぽい雰囲気、すぐ品切れになってしまう軽いランチ以外はお菓子と飲み物だけ・・カウンターに並んでいる素朴なお菓子は、どれも期待を裏切らない外見通りの素朴な美味しさ。一時代前のパリのカフェ?

カフェの反対側は美術館と同じテーマ art brutをメインにアート全般のブックショップで、外では見られない本が揃っていています。この日は土曜の午後だったので、けっこうビジターが多くて、カフェも絶えずテーブルが塞がっている盛況でした。
オーディトリウム、催しのできるスペースもあり、講演会、ヴィデオ鑑賞、作家や画家のサイン会などのイヴェントも沢山

Halle Saint Pierre    2 rue Ronsard, 18e     http://www.hallesaintpierre.org/

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