8/02/2018

ザオ・ウ-キzao wau ki

暑中お見舞い申し上げます

Zao Wou-Ki, L'espace est silence

パリとは思えない真夏日がずっと続き、34-35℃という日も‼ 湿気がないので日本の 猛暑 ほどではないけれど、普段は絶対日当たりの良いカフェを選ぶパリジャン達も、さすがに日陰カフェ派になってきました。
そんな暑さをひと時忘れ、涼しさを感じられるのがザオ・ウ-キのタブロー。 色彩が渦巻き、流れ、空間を駆け巡り、どこからともなく微かな音色が響き、シンフォニーとなって舞い上がり、そして静寂がおとずれ、無限が広がる…


1920年北京生まれ、裕福でインテリの家庭に生まれ、早くから伝統的中国絵画を勉強し、満足できずに油絵の西洋絵画に、それでも飽き足らず近代絵画へ移行。1948年フランスに渡り、モンマルトルをベースにアンリ・ミショー、ピエール・スーラージュ、ヴィエラ・ダ・シルバなどと交流。スイスでホワン・ミロの作品に接してショックを受け、以後アブストラクションに専心します。早くも49年にはパリの絵画コンクールの一位を獲得し、初めての展覧会を開催。以後インターナショナルに活躍、1964年にはフランスに帰化、2013年死去。

最もヨーロピアンなアジア出身の画家の一人であって、しかしどの作品も、西欧の画家の表現と違った無限、静寂・・樹木、湖沼、空、雲等の自然を感じる詩情・・墨絵? それとも彼の出身地の先入観があるためかしら? 意識して墨絵風のブラックの墨だけを使った大作のシリーズも、会場の一室で鑑賞することができます。
パリで15年ぶりの展覧会だそうで、必見です。

Zao Wou-Ki, L'espace est silence  http://www.mam.paris.fr/fr/expositions/exposition-zao-wou-ki
Musée d'Art moderne de la Ville de Paris. 2019年1月6日まで
今工事中なので仮の入り口、セーヌ岸の12-14  av. de New York から入ります。

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