以前デンマークのフリーマーケットで買った小ぶりのマグカップ。白というよりグレイに近い、日常使い風の厚手でしっかりした陶器のベースに、おやっと思うくらい斬新でモダンなモチーフ、渋いダークグリーンとダークブルーに、オレンジのアクセントが素晴らしい、小さいアブストラクト絵画。ファイアンス焼きなのでモチーフのカラーがややぼってりと表面に立体的なのも油絵のよう。1982と書いてあって、いかにも80年代のデザインがとても気に入っていました。底には会社名ロイヤルコペンハーゲンと、何やら手描きの印もあるけれど、ブランドに惹かれて買ったのではないため、その事はすっかり忘れていました。
ところが偶然にもある日の蚤の市で、1984と書かれた同じタイプのマグカップを見つけたのです。明らかに私の持っている物と同じシリーズのカップで、こちらも素敵なモチーフ。早速 "ブランド名+年代付のマグ" でしらべたら、ロイヤルコペンハーゲン・イヤーマグカップというシリーズがある事を発見。1967年に始まり、毎年違うデザイナーに絵を依頼して作られるコレクションアイテムで、デンマークではビジネスのプレゼント用や、イヴェントや記念日のギフトとして人気があるようです。ヨ―ロッパでも日本でも、コレクターが沢山いるのですね。
因みに1982年のデザイナーはInge-Lise Koefoed。なんでも80年代までは全部手描きだそうで、確かにどちらのカップも微妙に違う絵柄でした。
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