Les fontaines de frère Bouroullec au Rond Point des Champs Elyssées
先日ブルレック兄弟の個展について書いたばかりですが、もう一つニュースです。ロンポワン・デ・シャンゼリゼに、彼らのデザインした噴水が設置されました。
ロンポワンはシャンゼリゼ通りの中ほどにある放射状の広場。19世紀初頭、この広場の真ん中に噴水が作られたそうですが、交通の邪魔になったので早々に取り壊され、広場を囲む6つの噴水が誕生しました。それ以後3、4回噴水のモデルが変わり、30-50年代末にはルネ・ラリックがデザインしたイルミネーション付きガラスの美しい噴水もあったそう(モノクロ写真を見ましたが、ホントにエレガントな美しさ!)。しかし最期のMax Ingrandの噴水が壊れてから、ずっと噴水は止まったままでした。
新しいブルレック兄弟の噴水は、中心の13mのブロンズの帆柱を軸として、クリスタルの3本の腕がごくゆっくり回りながら、水は下から吹き上げるのでなく、上から下に流すもの。このクリスタルは3200個の輪。ブルレック兄弟によると、モニュマンタルでありながら軽くデリケートなデザインにしたかったとのこと。
しかし問題は、噴水としてはかなりユニークなフォルム。またしても "なんて醜い" "いや斬新でモダンだ" と賛否両論で新聞を賑わせました。
しかし問題は、噴水としてはかなりユニークなフォルム。またしても "なんて醜い" "いや斬新でモダンだ" と賛否両論で新聞を賑わせました。
広いスペースの広場ではあるけれど、細い直線の組み合わせから成るこの噴水は、あまりインパクトがあるとは言えないし、普通の噴き上げるタイプの噴水の派手さもありません。特に昼間は周りの建物や並木、人や自動車の往来の中で、ちょっぴり存在感が薄いかも・・・しかし夜は、この通り、クリスタルの美しさが存分に発揮されます。
エッフェル塔も、建設当時は醜悪だ壊してしまえと非難を浴びました。ポンピドーセンター、ルーブルのピラミッド、バスチーユのオペラ座などもみな同じ運命だったけれど、今ではパリに欠かせないランドマーク。ブルレック兄弟の噴水も、10年すればシャンゼリゼに欠かせないイルミネーションになるのではないかしら?
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