1952年、ブラジル政府は自国の建築家 Lucio Costaルチオ・コスタに、シテ・ユニヴェルシテール(パリ国際大学都市)のブラジル館の設計を依頼しました。コスタは翌53年に建物の原案とディーテールをまとめ、それを展開して施工するようル・コルビュジエに協力を求めたのだそうです。(外の仕事で忙しかったのかしら?)。コスタの原案のベースはキープしたものの、ル・コルビュジエは大幅な変更を加えたため、ルチオ・コスタは徐々にこのプロジェクトから遠ざかり、結局ル・コルビュジエが1959年に完成しました。
建築家2人の不和などの問題があったのに、結果は20世紀を代表する建物に出来上がりました。
外観で真っ先に印象に残るのは、この見るからにどっしりと重そうなコンクリートのピロティー。外から見える階段。写真下は、一目でル・コルビュジエとわかるカラフルなロッジア(屋根のあるテラス)付きの学生たちの部屋。
食堂。お天気の良い時は、外のテラスでも食べられる、くつろぎの場。
入り口ホールのレセプション用のテーブル
そして下は赤い床のある小劇場。客席はジャン・プロヴェのデザインだそうです。
自然光の入る、こちらではピュイ(井戸)と呼ばれている丸い明り取りの窓
残念ながら部屋の内部は見れなかったのですが、下のような形のようで、家具はシャルロット・ペリアンのデザイン。ベッドとシャワー(後方の丸い筒のようなスペース)の間の家具は、クローゼット、本棚と、水回りとの仕切りの役を兼ねています。カラフルで機能的な素敵な部屋ですね。
La Maison du Brésil 7 L Boulevard Jourdan 14e http://www.maisondubresil.org/