3/11/2020

マル秘展/ 2121デザインサイト 東京No.2


2121 Design Sight by Tadao Ando, Tokyo No.2

もう一つ東京で楽しみにしていたのは、"展 " と曰くありげなタイトルの、東京ミッドタウン、2121デザイン・サイトの展覧会です。


なぜマル秘なのか? それは、普段は人の見に触れることのない、デザイナー達のメモや下書きなどを集めた展覧会だから。完成した建物や家具、オブジェができるまでの、彼らの素顔をちょっぴり覗くことができます。


アーティスト、デザイナーなど、何かを創造する職業の人は、アイデアソース、インスピレーション、エチュードと、何かにつけてメモなりデッサンなりを書きますね。昔々のダヴィンチやミケランジェロだって、大作の裏にはそういう沢山の試行錯誤があって、今ではその " 試行錯誤 " が美術品として展示されていますね。
というわけで、展示されていたデザイナーの大半の方が、メモ魔、デッサン魔で、大量の大学ノートやデッサン帳、どこにいても書けるような、手の平に乗る程の小さい手帳が山ほどと、とても興味深いものでした。旅行中のメモはそのまま、旅の手帳としても素敵でした。


      


2121デザインサイトの建物は、発起人である三宅一誠さんのデザインのキーワード " 一枚の布 " からの発想で、一枚の鉄板を折り紙のように折った形だそうです。シンプルな外観に反して、日本の最高技術を駆使しなくてはできなかったという、安藤忠雄さんのデザイン。

建物の殆どが地下にありますが、自然光がふんだんに入り、すっきりシャープなデザインが美しい。

あちこちに置かれた休憩用、資料参照用の椅子は素敵なものばかり。


        
        
        

さて最後に、ここに挙げた写真は全て現場で撮ったもので、2121は写真撮影どうぞどうぞの、鷹揚なヨーロッパ式の美術館なのです (全ての美術館を見たわけではありませんが・・)。マル秘展などというタイトルに反して、皆さんバチバチ撮っているのは、とても気持ちのよい光景でした。さすが三宅一誠さんをはじめとする、世界でトップのデザイン関係の方々が集まってできた美術館ですね。前回のブログ、ソール・ライター展のコメントも参照下さい。

21_21 DESIGN SIGHT 東京都港区赤坂 9-7-6 東京ミッドタウン http://www.2121designsight.jp/program/inspiration/
好評のため5月10日まで延期、現在コロナウィルスのため臨時休館中

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