L'exposition "Saul Leiter", Bunkamura Museume/ Tokyo No.1
日本に行っていたので、しばらくブログをお休みしていました。
コロナ騒ぎでなんとなく落ち着かない滞在でしたが、印象に残る展覧会をいくつか見ることができました。その筆頭は文化村美術館のソール・ライター展。期待通りの素晴らしい作品ばかりでとても感動。3月8日までの開催予定が、コロナのために2月28日でカットされてしまったので、滑り込みセーフで見られました。
by Bunkamura Museume
上の赤い傘の写真はこの展覧会のポスターにもなったもので、多分彼のアートの真髄のような作品。雨や雪、ガラスや鏡、ぼやけてはっきりしないアウトライン、隙間から垣間見る世界、二重三重と複雑に重なり合うイマージュ、そしてヴィヴィッドなアクセントカラー・・彼の大好きな大道具は窓、ショーウインドー、車、信号、傘・・・
ソール・ライターは50-80年代に、アメリカの第一線でファッションカメラマンとして活躍していました(詳しい事はネットの情報多数を参照)。しかし文化村の展覧会は、一部を除いて、彼のファッション以外の作品が中心。これが素晴らしい! 決してノスタルジックでない50-60年代、さすがファッションカメラマン、とてもおしゃれなニューヨークを描き出しています。多分私は彼のファッション写真よりこちらの方が数倍好き。
上の写真は展覧会の作品ではなく、ライターの作品のイメージをお伝えするために、こちらの新聞から拝借したものです。文化村美術館は写真禁止だったから。なぜか日本の美術館はケチで(失礼!でもホント)殆ど撮影禁止。売店でカタログや絵葉書を売るため? フランスでは、ごく一部の作品の持ち主(多分個人コレクター)がイヤと言ったもの以外は撮影自由です。表示がない場合、私は必ず係員に確かめますが、普通はどうぞどうぞで好きなだけバチバチ撮れます。携帯でなく本式カメラもOK。プロ並みの装備で本格的に撮らないから、所詮ただのスナップショット、商品価値もないのになぜ?
またついでに言うと、なぜ展覧会タイトルが "永遠の" ソール・ライターなのか?甘ったるい永遠は不要‼
ブログトップの写真は、友達を待っている間に何気なく撮った会場入り口付近で、ほんのちょっぴりだけライター風なのに後で気が付きました。もちろん彼のアートとは程遠いけれど・・ポスター自体が雨の曇ったガラス越し、文化村の壁と床に照明や後ろの窓が反射してますね。もう少し工夫して、映った窓のブルーをもっと大きい角度に、手前に柱かベンチ、加えて前を通る人のシルエットがぼやけて加わっていればよかったなあ・・
The Museum Bunkqmura 2-24-1 Dogenwaka, Shibuya, Tokyo
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