12/09/2021

フィロラオス展/ ジフシュルイヴェットのシャトー・ヴァルフルリー

Philolaos, Jour après jour / Château du Val Fleury, Gif sur Yvette

案じていた通り、寒さと共にCovidの活動が活発になり、ヨーロッパはアフリカ種Omicronとデルタが二つ巴で爆発しています。いつまた外出制限令が出るかもしれないという強迫観念があって、夏の間は勿論の事、寒い今も暇さえあればせっせと外に外にと出ている毎日・・・
先週はイヴェット川に沿って散歩しながら、彫刻家(というかマルチアーティスト)フィロラオスの小展覧会に行ってきました。この美術館のあるジフシュルイヴェットは、パリの南約35km、森や田園に囲まれ、高いビルなど一つも無い落ち着いた町です。町を横切るイヴェット川に沿って、もう少し南に下ったシュブルーズの町に住んでいたのがフィロラオス、つまり地元の彫刻家の展覧会です。


私は2017年の文化財の日に、この彫刻家のアトリエと家を見ることができ、フィロラオスのアトリエという題でこのブログにも取り上げました。そちらのブログを見て頂くとよくわかるのですが、彼の専門は彫刻でも、何でも作るのです。家庭を大事にした人らしく、アトリエはもちろん、家の設計から家具や食器に至るまで自分で作り、その家庭使いの作品が展示されていました。
上写真の後方にある2つのメタルの前衛彫刻のようなオブジェは、扉が開き、平たく言えば戸棚です。右の大きい方はコップやボトルをなどを入れるサイドボード。

フィロラオスの巨大な彫刻のミニチュアの試作品
ダイニングテーブルと、丸いテーブルにマッチしてカーヴするベンチ
ダイニングの椅子と、後ろに見えるのは食器やボトル類。陶器までも自作です。
スカーフの素敵なプリント、ネックレス
子供部屋も! 下はおもちゃの人形の家具。彼自身が創り、実際に自宅で使っていたもののミニチュア版です。

イヴェット川から続く公園をゆるく上ったヴァルフルリー城を、外観はそのままに、中だけ近代的に改装した会場は、展覧会や町の催しの場になっています。


Yvette川沿いに散歩道があり、少し離れてRERのB線が通っているので、Orsay Ville駅 と終点 St-Rémy-les Chevereuse駅間のどこかで降りて、ウォーキングを楽しめます。住宅や、オルセーは広い大学のキャンパスや寮がありますが、雑木林や公園、緑地帯に囲まれて気になりません。道は川に忠実に沿っていないし、色々な小道と交錯しているのに表示は無いので、地図を持参しましょう。

Philolaos, Jour après jour Le château du Val Fleury, Gif sur Yvette 12月19日まで
RER B線でGif-sur-Yvette駅下車

フィロラオスのアトリエ 

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