7/29/2013

デュラフォア通り/20世紀初の労働者住宅の街


Autour de la Rue Dieulafoy

13区のビュット・オ・カイユについて以前買きましたが(626日参照)、今日はその丘を下り、今は地下を流れているビエーブル川の谷に当たる地区について書きたいと思います。オスマンのパリ大改造で川は地下に埋められ、その乾いた土地に、1900年始めから労働者用の安価な一戸建ての家が建てられ、幾つもの通りがそっくり現在も残されているのです。当時の庶民住宅用の建築のサンプルが集まっていて興味深く、また通りの名前にpeupliersポプラやmoulin水車などが付いているように、昔は田園だったこの地区が、高いビルも(後ろには見えても)大通りもなく、現代人の目にはパリの中で田舎を感じられる地区です。
Rue Dieulafoy デュラフォワ通り
この通りは1921年に作られ、建築家のアンリ・トレガルによって、当時としては大いに文化的だった浴室、洗濯室、ガレージ付きの富裕階級向けの家が両側に建てられました。


Rue Henri- Pape アンリ・パプ通り
建築家のアンリ・ルベルサが、1909年から、道の偶数側だけに建てた協同組合員用の家。道全体の写真を取り忘れたのですが、下写真と同じ家がずらっと並んでいるのは壮観です。
タイルの装飾や壁の色、窓のフェンスなどが微妙にが少しずつ違っているだけ。


一戸建てとイギリスのセミ・デタッチのような住宅の通りは、その外Rue Moulin des Près ムーラン・デ・プレ通り、Rue Ernest et Henri Rousselle エルネスト・エ・アンリ・ルーセル通り、Rue des Peupliersプープリエ通り、Square des Peupliersプープリエ・スクエアなどにも。


最寄りのメトロはTolbiacかMaison Blanche。その外にかわいいミニバスが、デュラフォワ通りの角とAlésiaアレジアを繋いでいます。小回りが利くので小さな道ばかり選んで通り、ちょっとよけいに時間がかかるけれどもおもしろく、メトロのチケットと共通。

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