7/31/2013

ロルナ・シンプソンのモノクロームの世界/ジュ・ド・ポーム


Lorna Simpson au Jeu de Paume

ジュ・ド・ポームで開催中のロルナ・シンプソンの作品展を見て来ました。
60年代にアフロ・アメリカンの女性として生まれたコンディションからくる歴史、社会、階級、セックス、記憶、フィクションなどの沢山のテーマが絡み合い、作品の意味するものはなかなか複雑で理解が難しいのですが、殆どがモノクロームの作品自体は、ストレートでシンプルな美しいものでした。作品とは切り離せないポエムのようなコメントが付けられ、またビデオ作品のサウンド(ピアノの音と口笛)が会場内に流れ、それも彼女の写真と切り離して考えられません。50年代のアフロ・アメリカンのカップルの写真をネットで買い、それと同じポーズで撮った自分の写真(女装と男装)を混ぜた作品、鏡を使って5つのイメージが重なったチェスをする自分と男性(彼女の男装)のビデオ、古いインスタント写真を集めたものなど興味深く、もう少し沢山の作品を見て作者の事をもっと知りたいと思う展覧会でした。
91日まで。8月中も展示している数少ない特別展です。

ポスターにもなっている一番美しい写真

Lorna Simpson    Jeu de Paume  1place de la Concorde 8e

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