8/10/2013

インテリアファブリックとメゾン・デュ・シューのシュークリーム /フューステンベール広場



Place Furstenberg

サンジェルマンデプレからセーヌに向かうあたりは、画廊やシックなブティックのある静かな地区ですが、フューステンベール広場はその中でも特に素敵。ひっそりとした小さな広場なので見過ごしてしまいそうですが、その周辺は世界でもトップクラスのインテリア・テキスタイルのショールームが集まり、どの店のウインドーも、シーズン毎のファブリックを使った家具やクッション、バッグなどの雑貨が美しく飾られています。

Pierre Frey 
OsborneLittle

店内には分厚いサンプル台帳、パネル・サンプルなどが沢山置かれ、その質と量がすばらしい。たとえばリビングの模様替えをしようと思っているお客は、自分の好みや家具のスタイルを言って、店員のアドバイスを受けながら台帳からサンプリングします。選ぶのはカーテン用生地、ソファーや椅子の張り替え生地、カーペット、壁紙又は壁用ペイント、徹底すればカーテンレール、タッセルまで。どれも素晴らしいデザインばかりで目移りし即決は難しく、長い時間使うものなので慎重に考えるのが普通で、サンプルをもらって家でじっくり考え、何度も店に来て確かめても当然。インテリアデザイナーや建築家などと一緒に来る人もいます。友人のある独身男性は、ルイ・ナントカ時代のペアの椅子を掘り出し物で手に入れ、その張り替えの生地を選ぶのに2カ月間、サンプルの切れ端をリビングに並べて毎日見ながら考え・・・結局ジャガード織りの微妙なグリーン系の無地というわりあいシンプルな生地に落ち着き、彼のリビングにも人柄にもマッチした賢いチョイスでした。
Braquenié
Dominique Kieffer


カラーの美しさと、同じトーンでも甘いフラワー・プリントとクールなストライプやジオメトリー・プリント、無地のミックスで無限なコーティネーション、同じトーンでまとめるだけでなくはっとするポイントカラーの使い方、意表を突くプリントの組み合わせなど、簡単にはマネのできない歴史を感じます。

フューステンベール広場

広場の7番地には、オープニングの時に大変な騒ぎになったシュークリームのモノ・プロデュイ・ショップ、メゾン・デュ・シューもあります。昔のレシピーで作られた軽いシュー皮に、その場で3種のクリームを入れるので、できたてを買うことができます。普通のカスタードでなくサバイヨンクリームにサワークリームを混ぜているそうで、とてもあっさり味。甘いもの好きのフランス人にはちょっと軽すぎるという意見もあるけれど、私はこの軽さが好き。小さなイートイン・コーナーもあり。

広場の角にはひっそりとしたドラクロワ美術館もあります。

Maison du chou  7 rue de Furstenberg  6e https://www.facebook.com/MaisonDuChou
Musée national Eugène Delacroix   6 rue de Furstenberg 6e http://www.musee-delacroix.fr/fr/  

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