ポンピドーセンターでピエール・ポランの展覧会が開催中です。単純なフォルム、シンプルの極みのデザインのスゴさに改めて脱帽。
ビデオで、ポラン自身が壁に箒を立てかけて、こんな風に椅子の枠をデザインするんだ、とやって見せる映像がありましたが、どの椅子も、あっけないくらい単純な仕組みなのに、体をすっぽり包み込む座り心地抜群のエルゴノミックなフォルム。尚このビデオ、2つあり、どちらもポランの椅子に深々と座って見ることができます。一度座ると、立ち上がりたくなくなってしまう・・・
1960年のMacheroomマッシュルームF560、3つのパインプの輪を繋いだだけのシンプルなベースから作られています。
左1966年Ribbon chair リボンチェアーは、一つの細長い ″リボン″ をただ折り曲げただけのフォルム、右1967年Tongue chairトングチェアーはズバリ ″舌″
日本の畳や遊牧民式の床に座る生活様式と、モジュールで移動や変形可能なインテリアがデザインのベースに
丸みがあってぽってりかわいい椅子ばかりでなく、シャープなラインで繊細な作品も。この外にルーブル美術館用のソファーや、エリゼ宮のポンピドー大統領の私室の内装などもありました。けれど私が一番このブログで書きたかったのは、実は下のポランのデッサンの事なのです。いつもながら建築家やインテリアデザインの原画には惚れ惚れさせられます。一筆書きのように見える、とても60年代っぽいイラスト! 美しい線! 椅子のデザインは、デッサンとコラージュのミックスです。
蛇からヒントを得た大阪万博のフランス館用にデザインされたOsaka、自由に曲げて形を変えることができる。
Pierre Paulin Centre Pompidou 8月22日まで https://www.centrepompidou.fr/en
0 件のコメント:
コメントを投稿