Yona Friedman/ l'architecture mobile et vivante
新聞で面白いデッサンを見つけました。解説を読むとハンガリー生まれでフランスに帰化した建築家、ヨナ・フリードマンのデッサンだということで、早速建築・文化財博物館に見に行ってきました。
ヨナ・フリードマン(JF)は世界が高度成長期に突入し、住居不足で団地が沢山建てられた時代に、平均的な人間は存在しない、だから万人にフィットする平均的な住居も存在しない。個々の住居は住む人各自の好みで決めるべきで、建築家が良いと思ったものを、全部の住人に押し付けることは間違いである。ゆえに建築家の使命は、出来る限り各自が自由にアレンジできるような、フレキシブルで動きのある構造の建物を建てることにあるとの信念をもって活動した建築家、社会学者。
空中都市を考案するなど、長い間ユートピア主義者と思われていましたが、1950年代にすでに現在の都市像を予測し、未来の都市の持つ問題点と、その実現可能な解決策をも考えていたらしい。このような社会学者の面とは別に、建築の専門家でない私には、写真をベースにコラージュとデッサンをミックスした未来の空中都市の絵に目を惹かれます。因みにYFは高校生の頃から、未来都市の構想をデッサンしていのだそう。
上は自由にフォルムが変わって流動するリングをベースとする未来の空中都市。
下3点は、上からローマ通り、パティニョル通り、ヨーロッパ通り、と実際の場所の写真のモンタージュにコラージュ。ステキなグラフィズム。
YFの得意なマンガを使ったコミュニケーション。この単純なデッサンもとても面白い!
建築プログラム・建築に一番大事なのはそれに住む私、私達だ。家とは何か、外にいる私、家の中にる私、外は雨でも中は快適等、少々哲学的ともいえる内容をマンガで説明。住む人は自分で家をデザインし、作ることとができる、年を取り階段が上がれなくなったら、家を修正すればよい、街は壊すことなく、その時々のニーズに合わせて簡単に変形できるものでなくてはならない・・・
Yona Freidman, Architecture mobile et vivante http://www.citechaillot.fr/fr/expositions/expositions_temporaires/26193-yona_friedman.html 11月7日まで
Cité de l'Architecture&du patrimoine
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