1/10/2017

ノエ・デュショフール=ローレンスのデスク

 

Carte blanche à Noé Duchaufour-Lawrence

ノエ・デュショフール=ローレンス(NDL)にデザインを白紙委任して出来上がった書斎セットが、ゴブラン美術館に展示されていました。
昔のフランス映画で、お金持ちや貴族などが、夏が終わって別荘にしている館を引き上げる場面で、召使が家具の上にシーツのような白い大きな布をホコリ除けに掛け、鎧戸を閉めて出発の準備をしているのを見たことはありませんか? 逆にご主人様の到着が知らされると、召使たちはこの白い布を取り払って、館を隅々まで磨き立てるのです。NDLはこのリネンの白いカヴァーの布をヒントに、上写真のデスク、椅子、横長のサイドボードをデザインしました。上質のオーク材をベースに、白いカヴァーの部分はリネン・ファイバーとレザーを使った、全く新しいテクニックで作られたそうです。
シャープでモダンだけれど、白のカヴァーの丸みが優しく、あくまでもブランシェ

そして下は、NDLの展示室から出口まで続く、大ホールのゴブラン織りの展示。窓越しの夕日に映える、花火を散らしたようなデザインの巨大ゴブラン・カーペットが床に敷かれ、誰でも靴を脱ぎソックスで、実際にカーペットの上を歩き体験できます。足が沈み込むような、しかし柔らかすぎず緻密でしっかりした感覚の、リッチな歩き心地でした。

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