1/25/2017

クヌート・ホルシャー/ デンマークの日常使いのデザイン


Knud Holscher/ Design au quotidien

いつも素晴らしいデザインの展覧会を企画してくれて楽しみなメゾン・ド・デンマークで、建築家クヌード・ホルシャーのデザインが展示されています。
クヌード・ホルシャーは、王立デザイン学校でアルネ・ヤコブセンに師事し(ヤコブセンの生徒で今生存している建築家の最後の1人)、卒業後60年代にヤコブセンのオフィスで働き始めてから現在まで、今デンマークで使わるほとんどの物が彼のデザインではないかと思ってしまうくらい、彼のデザインはポピュラーでどこでも見られる日常の必需品。大きいので展示はしてないけれど、例えばバス停、メトロの表示、広告塔兼トイレなども彼の作です。この展示で建築の方は、彼の代表作のコペンハーゲン飛行場B、オーデンセ大学、バーレーン国立美術館、彼の自宅の4点の写真と模型が飾られているだけで、主役は日常のオブジェばかり。
メゾン・ド・デンマークの展示はいつものようにとてもおしゃれ。入り口を入ると、ホルシャーのデザインのオブジェがつり下げられてたオーナメント。彼の代表作の1つはトイレの設備なので、デンと中央に2つに割って中が見える状態の便器が!
街路樹の周りのプロテクション
 
ディナーのテーブルに見立てた展示
上はドアの取っ手と、駅のホームや道路際などにある滑り止め。下も北欧(もしくは世界中)のあらゆる場所で使われているフック、そしてパントーン社から販売されているコップ。
面白いのは、ディナーテーブルの周りには、彼のデザインした椅子に混じって、便器やベビーカーなどが椅子代わりに配置されています。テーブルの上も、お皿の代わりに陶器の洗面台、トイレットペーパーケースが置かれるなどユーモアたっぷり。もちろん全てホルシャーのデザイン。
水彩が好きで、スケッチブックがいくつも展示されていました。

Knud Holscher/ Design au quotidien 
Maison de Danemarck 142 Av. des Champs Elysées 8e 2月28日まで

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