Photo-Saint-Germain
Covidが猛威をふるい続けて1年が経ちました。精神的なストレスが溜まっている人も多いようですね。そんな時には散歩が一番・・というか、散歩やジョギングくらいしか、外でできる事がない状況・・・昨日はラッキーにも、ボザール周辺のギャラリーが、フォト・サンジェルマンという写真の展示をやっているのに遭遇しました。27店が各々テーマの違う写真を展示し、マップの入ったパンフレットを辿りながら鑑賞するもの。セーヌ通りの数店を見た中で、下の2店が印象的でした。
John Craven(1912-1981)の "La beauté terrible" 怖ろしい美と題された 黒白シリーズは、1950年代の石油コンビナートを主題としたもの。彼は工業特に石油産業を≪世界で一番素晴らしく、最も怖ろしいもの≫と呼んでいたそうです。コンビナートをカテドラルと比較し、そのディーテールをアブストラクション絵画のように捉え、美しさを最大に引き出します。しかしその中で人間達はちっぽけで、厳重な装備を付けて近づくしかない、感嘆と嫌悪・・・
by Galerie Berthet Aittouarès
次は古い写真の専門店ギャラリー・ロジェ=ヴィオレ。ウインドーに飾られた若いロミー・シュナイダーの写真が一際目を引きます。
いつもウインドーは素敵な写真が飾られて気になるこのお店は、1938年からフォト・エージェントとしてフランスの写真の歴史を担い、膨大なストック持つ写真界の名物ショップです。フォト・サンジェルマン中は、特に人気のあるスターや作家の写真をメインに、店内も、いつもより沢山の作品を展示していました。下はゲンズブール。
写真ですから美術品に比べれば手の届く価格。価格表を覗いたところ、展示されていたスターたちの写真は1枚150~200€くらい。ちょっと気の利いたプレゼントや、インテリアのアクセントに素敵です。
壁には、音楽、美術、スポーツ、映画、歴史、政治、科学、技術、戦争、ナチス占領時代、交通、フランスの都市、村など細かなカテゴリー別に丁寧にラベルを張ったストックの棚がぎっしり。
フォト・サンジェルマンは土曜日で終わりますが、Berthet Aittouarèsギャラリーのジョン・クラヴェンの写真展は、2月7日までやっています。
Galerie Roger-Viollet 6 Rue de Seine 6e
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