Trois jardins méconnus de Bois de Vincennes
5月3日からcovidの外出制限10kmが解除されました。昨年の春の1日1時間1kmの制約に比べれば、今春の10kmで時間制限なしは夢のようですが、やはりストレスは溜まり、その解消によく歩きました。そこで時々行ったのがヴァンセンヌの森の東の外れ。実はそこに3つの、あまり知られてない美しい庭園があるのです。パリジャンの誰に聞いても、行ったという人はとても少ない。
まず最初は、既に以前このブログで取り上げた、熱帯農業植物園。内容はそちらのブログをご覧になって下さい。
その次は、パリ市立の植物園芸専門学校L'école du Breuilエコール・デュブルイユの庭園で、一般も自由に入り鑑賞することができます。専門家の卵たちが丹精する広い庭園は、植物の多彩さがとても見事。
上の写真は、ジャポニカと書いてあったので、日本の萩のよう・・でも日本のものより花が大ぶりのような気がしましたが・・しかも萩って夏~秋に咲くはずでは? この写真は4月末のものです。名前はともかく、この古びた柵に絡まるような植え方は、何とも言えず美しい!
感激したのは、一度だけ森の中で群生していたのを見たことがある、この白い花に再び巡り合えた事。名前は l'ails de ourse クマのニンニク。可憐な姿に似合わないネームはニンニクの香りがあるためで、全体をみじん切りにして(花は可愛いので切らずに丸ごと)サラダに散らすと、美しく香り高いサラダに! 春のほんの一時期だけ、朝市や高級ビオショップで稀に見かける、貴重な春の香りです。
地図の緑の部分がヴァンセンヌの森で、この森を境に北東がノージャン・スル・マルヌ、南東がジョワンビル・ル・ポンの町、西がパリ市。2つの赤い点は郊外行きRERのA線の駅で、上がNogent-sur-Marneノージャン・スル・マルヌ駅、下がJoinville-le-Pontジョワンビル・ル・ポン駅です。ノージャン駅から出発し、熱帯農業植物園A、森側を南に向かいエコール・デュブルイユ庭園B、その向かいの樹木園Cを鑑賞した後、ジョワンビル・ル・ポン駅からRERのA線でパリに戻る事ができます。私はもう少し寄り道して、マルヌ川の中州の島、Île Fanac ファナック島Dを一回りしてから帰りました。
デュブルイユ庭園にはベンチなど座る場所があり、簡単なお弁当タイムにはここが最適。しかしビニールを敷いてゆっくりピクニックを広げたい場合は、お向かいの樹木園の方がずっと野生的なので、もっとリラックスできると思います。
上下の写真はArboretum de Paris アルポレトム・ド・パリ、樹木園Cで、ドゥブルイユ庭園と道路を隔てた反対側にあります。レバノン杉の大木など植えられていても、全体的に自然のままのヴァンセンヌの森の延長で、特別な見ものが無い分訪れる人もずっと少なく、とても落ち着ける庭園。ヴァンセンヌから流れこんだ小川が流れる木陰は、都会にいることを忘れます。
尚樹木園Cとドゥブルイユ庭園Bを隔てる道路には市バス77番の停留所があり、パリのリヨン駅まで、時間は少し長くなりますが、パスで市内に戻る事もできます。
これはファナック島Dの河岸。素敵な家やミニ庭園が並び、岸には自家用のボートが繋がれ、とてもロマンティックな島。
地図を見てわかるように、高速や交通量の多い道路がすぐ側を通っていることもあり、特にドゥブルイユ庭園の高速際は車の音がうるさいのが玉にキズです。木が鬱蒼とした樹木園は枝葉が音を遮るのでしょうか、あまり気になりませんでした。
関連ブログ: ジャルダン・アグロノミック・トロピカル熱帯農業植物園 https://kaleidoscope-design-paris.blogspot.com/2020/08/blog-post_22.html
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