サンジャック通りのパン屋さんブルーノ・ソルケスは、注意していないと通りすぎてしまいそうな、とても小さなお店です。けれどもウインドーの外に赤いキノコやハリネズミ、アヒルの飾りが並んでいて、何のお店だろうとちょっと立ち止まってしまいます。そしてガラス越しに無造作に積まれたパン菓子を見れば、どうしても中に入ってみたくなるお店です。
まずお菓子の乗っているこのお皿。どっしり重そうな、田舎風の味のある大皿たち。並んでいるタルトやヴィエノワズリ(パン菓子)も、小ぶりだけれど存在感のある、不揃いな手捻りの素焼きの様な風合い。
そして中に入ってびっくりするのは、このデンと並んだ素焼きの動物の頭 ! お店は古い建物なので、天井が低く、今ではめったに見ないような古風な田舎風の壁紙、そして壁いっぱいに陶器の動物達・・・。パリで一番ユニークなブーランジュリーではないかしら?
ご主人に聞いたところ、この動物達は彼の作品だそうです。因みにご主人は特別奇怪な人物でもなく、ただとてもとても(!!)ユニークな方だという感じです。
お菓子は大きさがまちまちだったり、多少崩れたりいびつだったりすることも・・多分そんな些細な事はどうでもいいとのご主人の判断に違いない ! でもお味はバツグンで素朴な風味。パンの紙袋にもロバの頭の陶器の写真が・・
ごつごつの岩のようなパン。噛めば噛むほど味わい深い・・・きっとご主人は陶器造りと同じような感覚でパンを焼いているのでは? そういえばどちらも " 焼 " ますね・・
パン屋さんがまず閉まっているはずのない曜日や時間帯に、なぜか閉店のことがよくあります。閉店日の表示もありません。それもとてもユニーク。
Boulangerie Bruno Solques 243 Rue Saint-Jacques 5e
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