10/02/2021

クリストの凱旋門

 L'arc de Triomphe de Christo

クリストの凱旋門-というか彼が無くなってしまったので、彼のプランに忠実に従って実現した凱旋門のラッピングが、沢山のビジターを集めて大きな反響を呼び、明日終了の予定です。先日 "愛国者" と称する若者2人がよじ登り、祖国の為に死んだ兵士達にと記したフランス国旗を下げることに成功し、兵士を祭る凱旋門がこのようなラッピングに使われるのは侮辱だと抗議するハプニングがありました。また莫大な資金はクリストの自前で賄っているとは本当かウソか、税金が使われていないか? ラッピングの大量の布やロープは、たとえリサイクルだとしても何という無駄ではないかエトセトラ・・・と、予想通りメディアやネットで批評多数!

地球温暖化が待ったなしの大問題の今、こんなにムダしていていいのかな、という気持ちは分かります。また興味のない人にとってはこれほど不必要なモノはありませんし、これは芸術か否か、というのも人それぞれの解釈があり難しいですね。泥沼にはまり込みそうな芸術論は止めて、ただ一つ言えるのは、ノートルダム寺院もヴェルサイユ宮殿も、飢える国民など無視して建てられたという事です。それを是正はしないけれど、あまり色々考えていたら、何も創造できないのも事実・・
ですから硬いことを言わずに、軽い気持ちで見てきました。私のまわりのビジター達も、コロナウィルスが下火になり、良いお天気だったこともあり、布を触ってみたりセルフィーで写真を撮ったりと、みな楽しそうに鑑賞していました。

クリストの凱旋門ラッピング

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