45 Chair, 57Sofa, FJ Bench(ここではテーブルとして使用)
L'exposition Finn Juhl ″Asseyez-vous〝
シャンゼリゼのメゾン・ド・ダネマーク(デンマーク)が、“お座り下さい!”という面白いタイトルで、自国の最も重要なデザイナーの一人、フィン・ユール(1912~1989)の展覧会をやっています。これはコペンハーゲンのデザイン美術館が去年やった、生誕100周年記念展をパリにもってきたもので、スペースの関係かこじんまりした展示は、内容の濃いものでした。
スカンジナビアのデザインの父と呼ばれるフィン・ユールのデザインは、アグレッシブで突飛なトリックが無く、そのシンプルで流れるようなラインは、人間の体に優しいフォルムを考えて作られています。今ではエルゴノミー流行りですが、それが取りざたされるずっと前に、ごく自然にデザインに取り入れていたのです。当然ながら当時としてはかなりアヴァンギャルドなデザインでした。お座り下さいのタイトルどおり、展示品はどれも実際座ってみることができます。順に試してみて思ったことは、自分がいかに毎日、座り心地の悪い椅子に囲まれて生活しているかということ。それくらい、フィン・ユールの椅子は快適でした。
Pelican Chair ペリカンと名のついた椅子、座り心地満点で、とてもかわいい
Chieftain Chair
46 Chair, Nyhaven Drawer Cabinet (自分用にデザインしたもの)
FJ Buffet
これらの椅子は現在One Collectionから復刻版が出ていて、フランスではTriode社から販売されているそうです。
マルセル・ブロイヤー(7月6日)など椅子のお話が続いていますが、それだけ椅子がトレンドで、話題が一杯なのです。
Asseyez-vous Mobilier et dessins de Finn Juhl 7月28日まで
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