Krijn de Koning: Espace - Couleur
ヴィヴィッドでありながら、しかしよく見ると微妙な色合いの単純なフォルム、迷路・・・ル・サンキャトルで、オランダのアーティスト、クランヌ・ド・コニングのインスタレーションが展示中です。
一見子供の遊び場風で、入口では少しがっかりしたのですが、静けさの中で大きな立体やラインに囲まれ、鮮やかな“色”にすっぽりと包まれ、あちらの角から覗いてみたり、アーチをくぐったり、まばゆい黄色い光の中で、行き止まりの階段を上ったりしているうちに、いつの間にか自分が小さい子供に逆戻りして、どこかを漂っているようなシュールな気持ちに・・でもフワフワと心地よく漂いながら、しかし心のどこかに不安感が・・・そう、この楽しそうな“色”達には、なぜか不安を掻き立てるものがあるみたい・・
・・・とは私の感想で、人によって感じ方は全く違うと思います。子供連れなどで賑やかに見れば、もっと明るい楽しい印象になるのでしょうね。鑑賞する人が実際にこの中で動き回り、参加して作り上げるアートなのです。
以下はクランヌ・ド・コニングの過去の作品のいくつかです。教会の内部、古い建物や自然など、異質の物とミックスしたウルトラモダンなインスタレーションや展示会場のデザインがとても斬新です。ラビリンス=迷路、迷宮的フォルムは、ブライトカラーで明るく楽しそうでも、どこかミステリアスで人の平衡感覚を狂わせ、ちょっぴりショッキングと思いませんか?
Krijn de Koning Le Cent-Quatre 5 rue Curial 19e 4月5日まで
0 件のコメント:
コメントを投稿