2/11/2015

ゴーティエ・カピュソンのマスタークラス/ ルイ・ヴイトン財団美術館


Gortier Capuçon/ Mastar Classe à la Fondation Louis Vuitton

“やっと”というか、ルイ・ヴィトン財団美術館の内部を見てきました。行くならば何か面白い展示のある日にとプログラムを調べたら、フランスの誇るチェロ奏者、ゴーティエ・カピュソンのマスタークラスがあったので、早速入場チケットを予約。

マスタークラスは、世界的に有名な演奏家達が、若い世代をマンツーマンでコーチするもので、外の学生や一般が鑑賞できるような舞台で行われるのが普通です。コーチされるのは18~25才くらいのヤングでも、みな複数のコンクールで優勝した経歴のある、世界中から集まった精鋭ばかり。未来のソリストを育てるコーチなので、いかに曲を理解し表現するか、情緒的哲学的な面もあり、お目当ての先生役の、音楽に対する姿勢やその人柄まで、普通のコンサートでは絶対知ることのできない一面を垣間見る事ができます。私は今までヴィデオで好きなオペラ歌手のマスタークラスを見た事はあったのですが、本物はこれが始めて。

生徒は2人で各1時間。たまたま2人ともドヴォルザークのチェロ協奏曲、1人目がすごいテクニックの派手な第一楽章(20才)、2人目が写真の女の子19才、スローで情感たっぷりな第二楽章・・彼女静かな中に情熱を秘めて素敵でした。オペラ派の私には珍しい曲でしたが、細かい所まで心に刻まれました。生徒は観客など目に入っていないだろうなと思われる真剣そのもの、先生もピアノの伴奏も、3人が一つになって曲を表現してゆく様は素晴らしく、感激。
ゴーティエ・カピュソン氏自身は、まだ35才以下でしょうね、笑うといたずらっ子のよう。若いせいか口で教えながらも、どんどん弾いてみせるので、彼のチェロの深い音色も堪能しました。



3人ともあまりに真剣なのでこちらも引き込まれ、写真を撮る気になれず、緊張が解けたちょとした合間に1枚だけ撮りました。上の写真はオーディトリウム。窓から見えるはずの有名な流れる波の噴水は、寒波で止まっていました。
マスタークラスは3月、5月、6月と続き、美術館と同じ入場券で入れ、夕方行われる生徒達のコンサートは別のチケットが必要。因みに財団の入場者は沢山でも、マスタークラスを鑑賞する人は少なく穴場・・今のところは!・・このオーディトリウムは、メロマンには要注目です。
本来の目的の建物についてはまた書きます。

Fondation Louis Vuitton 

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