La Table des Bernardins au Collège des Bernardins
ラ・ターブル・デ・ベルナルダンは、修道院の中というパリでも最も特殊な“内装”のカフェ、しかもネットやガイドブックに出ていない隠れ家カフェです。
この建物はコレ―ジュ・デ・ベルナルダンと呼ばれ、1245年の創立からフランス革命まで、シトー派修道僧の学問の場所(パリ大学の分校のようなもの)として建てられ、ヨーロッパ各地から沢山の学僧が集まっていました。
フランス革命の時に破壊され、牢獄として使われるなど荒廃しましたが、1881年(エッフェル塔の建設が始まった年)には歴史的建造物に指定され、2001年には4年間の修復を経て200年ぶりに美しく蘇り、一般公開されるようになりました。といっても観光客が押し寄せる事もなく、いつも静か。
カフェは、僧達の勉学や研究の場所として使われたこの大ホールの一画にあります。飲み物の外にクロワッサンなどの朝食、日替わりランチ、スープ、午後はスイーツ、スナックなど、パリには珍しいリーズナブルプライス。中世建築の最高傑作ともいえる美しいアーチ、広いスペースと静けさに囲まれたゆっくりとした時間は最高の気分。空調保温などよほど徹底した近代化が隠れた所に施されたのか、教会特有の湿気を帯びた古臭い匂いがありません。
宗教関係の活動がメインですが、集会室や小劇場はカルチャーセンターとしても使用されています。劇や音楽、展覧会、子供向けのプログラムなど、営利事業ではないのでみな安価。2月13日にモリエールのタルチュフが上演の予定。観客60数名だけの小さなスペースでやるそうで、舞台が目の前なのは面白そうだし、なんと5ユーロ、行ってきます。
Collège des Bernardins 20 rue de Poissy 5e http://www.collegedesbernardins.fr/en/
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