1/11/2016

ノートルダム・ド・ラ・サジェス教会

Chapelle Notre-Dame-de-la-Sagesse

パリの東の端に位置する13区のセーヌ河岸は、オーステルリッツ駅後ろの操車場沿いの、元工場や倉庫が並んでいた地区の再開発が進んでいます。フランソワ・ミッテラン図書館の近代的な4つの塔がそびえ、医学部や建築学部の新校舎が建ち、大通りに映画館やザラなどのチェーン店や並び全く新しい地区。ノートルダム・ド・ラ・サジェスは、その近代的なアパートに囲まれた緑の公園をバックに、パリで、20世紀最後(1998-2000年建築)に建てられた教会です。
周囲の建物と全く異なるレンガの壁が、ちょっとレトロ。
写真上は祭壇正面。写真ではなぜか大く見えても、内部はとても小さく、祭壇を中央に参列者のベンチは右側だけで、左側は洗礼用の水盤のある祭儀用のスペースになっています。コンクリートの壁、切られた壁や窓から外の光が差し込み・・・どこかで見たなぁ・・そう、安藤忠雄さんの光の教会と同じアイデア、真似と言われてもしょうがないくらい。2人の建築家ピエールルイ・ファロシとセドリック・フェネロンによると、これはル・コルビュジエのロンシャンへのオマージュのデザインなのだそうです。そういえば安藤さんも、ロンシャンに感動してデザインしているのですから、元祖はル・コルビュジエ先生。何事も、初めに思いつくのが難しいのです。
洗礼の水盤がある側は、外の緑と壁に沿った水槽が見える大きなガラス窓。
個人的には真似でも構わない、このようなシンプルなデザインは大好きなので、クラッシックな教会ばかりのパリで意外な発見でした。色々な催しを小さいわりに活発にをやっているようで、15日にバッハのカンタータのコンサートがあり、夜の照明も見たいので行ってみます。

Chapelle Notre-Dame-de-la-Sagesse      Rue Abel Gance 13e  

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