6/23/2013

マリメッコのお話し


Marimekko

真っ赤な大輪のケシの花のプリントで日本にもファンの多いフィンランドのテキスタイルメーカー、マリメッコは、上場企業としては世界でも珍しい(もしかするとただ1つの)女性社員が90%を占める会社です。そしてマリメッコの歴史のターンポイントには、数々の女性が深く関わっています。

1951年にアルミ・ラティアが創立し、そして創立10年にならないこの企業を一躍有名にしたのがジャクリーヌ・ケネディー。1960年、パリでのショッピングを批判されたジャッキー・ケネディーが、パリと全く関係ないマリメッコのシンプルなコットンドレスを着て雑誌の表紙に載りました。8着一度に買ったそうですが、まだコルセット風のきつい下着を付け、地味な服が大半だった当時のファッションと違って、明るいカラーとルーズなシルエットのシンプルなドレスは、進歩的な女性のシンボルでもありました。そしてマリメッコのデザイナー、マイヤ・イソラの大きなケシの花のプリントが、ニューヨークのトップブティックを飾る時代が約20年続きますが、創立者アルミ・ラディアが1979年亡くなり、下手な経営でデザイン性を失い下降線を辿り、倒産寸前になった1991年に、キースティ・パッカーネンが買い取り、デザイン重視の路線で立て直しました。1990年には、セックス&ザ・シティーのサラ・ジェシカ・パーカーのアパートには、マリメッコのカーテンがかかっていたそうですし、去年は、ヒラリー・クリントンがヘルシンキの工場で沢山ショッピングして話題を呼びました。

 マリメッコの工場とショップの入口(3年前の写真ですが)

ヘルシンキの工場とオフィスは町の中心からちょっと離れていますが、サイクリングに自信のある人は自転車で行きましょう。工場ブティックはディスカウント商品や、プリントに少し難ありの生地の量り売りなど、あれもこれも欲しくなって困ります。
ショッピングの後は道草してピクニック。ヘルシンキは橋で繋がっている大小の島伝いに、自然の中をサイクリングするのが最高なのですが、そういう美しい場所にはレストランもカフェも無いので、食べそこねないように要注意。

森の中には週末やバカンスを過ごすサマーハウスが。ワンルームとキッチンくらいのミニハウスが多く、エコロジーを考えて、ほとんどが水道もないと聞きました。
パリでは左岸のフィノバでマリメッコが買えます

Finnova 35 quai de la Tournelle 5e 

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