6/08/2013

ステンドグラスのアトリエ、タンポ・ヴィトロ


L'atelier Tempo Vitraux

14区の静かな通りにある、クローディーヌ・ジディさんのアトリエを見せてもらいました。クローディーヌさんは、古いステンドグラスの修復や、注文で新しい創作ステンドグラスを作る傍ら、一般向けの教室も開いているベテランのアルチザン(職人)です。
下書き通りにガラスをカットします。このカットが難しく、ほんの少しのずれでも、後で枠に入れた時に大きくずれてしまうので、職人の腕の見せ所。初心者はまず直線だけのデザインからはじめますが、シンプルな長方形の組み合わせでも。ガラスの色と透明感+鉛のアウトラインで、不思議な美しさのある作品も。
お弟子さん達の作品も交えた写真が壁に貼ってありますが、中に浮世絵も数点ありました。日本のテーマはこちらで人気のようです。私としては歌麿の美人画のステンドグラス版は、あまり歓迎できなかったのですが、北斎の風景画は、ちょっと興味深い仕上がりでした。
枠をはめる作業。枠は鉛なので柔らかく、簡単に曲げることができます。ガラスは鉛の両側の凹凸にぴっちりはめ込まれるだけで、接着はされません。全部作業が終わってから、鉛のつなぎ目を熱で溶かして固定します。丸い枠の中の部分は、色ガラスに手書きで花と鳥の絵が書いてあります。教会のステンドグラスの聖人の顔などの部分も、これと同じテクニックで手書きだそうです。
これは模様の入った透明な変わりガラスと、不透明なブラックと淡いローズのアールデコ調ジオメトリーで、すっかり気に入ってしまったステキな作品。仕上がりがとても楽しみです。
パリのアパートの入口ホールや、郊外の普通の家のドアなどに、ステンドグラスをよく見かける事を思えば、けっして教会や贅沢な館向けだけの芸術ではないっことがわかります。ステンドグラスの職人さんは思ったより沢山いるようで、色々なところで展示会をしているようです。

Tempo Vitraux  36 rue Bezout 14e  

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