3/17/2013

ジョエル・メイエロヴィッツ回顧展

Joel Meyerowitz et 10 ans de Images Magazine

今ヨーロッパ写真館La Maison Européenne de Photogarphieで、ジョエル・メイエロヴィッツの回顧展と、イマージュ・マガジンの10周年記念展をやっています。

ジョエル・メイエロヴィッツは1938年ブロンクスに生まれ、ちょうど黒白からカラー写真への変遷期に活躍し、後の写真家達に大きな影響を与えました。光と色のバリエーションを表した彼の最初のアルバムCape Lightは、今では古典とされているそうです。

特に興味深かったのは、ほとんど同じ場面を黒白とカラーとで撮ったエチュードでした。彼の言葉を借りると、カラー写真は“より細かいディーテールが表現でき、メッセージが伝わり安い”のですが、白黒写真は、そのグレーがかったトーンのせいか、現実から一歩離れた、即ポエジーを感じさせる画面に思えるのは、カラー写真に慣れすぎた現代人の眼の錯覚でしょうか。
今注目の50-70年代の写真が多かったことと、アメリカ人がフランスに憧れるのと同じくらい、フランス人も(公言はしなくても密かに)アメリカに弱いので、一般には知られていない写真家の小規模な回顧展なのに、週末は外まで列ができるほどの人気です。
                           隔月刊の写真雑誌Images Magazine10周年記念展

どちらも4月7日まで。
ヨーロッパ写真館は常設展示がないため、特別展の期間以外は閉館しているので要注意です。

La Maison Européenne de la Photographie
5/7 Rue de Fourcy - 75004 Paris   http://www.mep-fr.org/  

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