10/29/2013

パントーン・チェアー


Pantone chair

デザイナー達が色を指定する時に、パントーンの何番と言えば世界中で通じるあのカラーカード、パントーン。カラーと、ナンバーの書いてあるホワイトの部分のツートンカラーがデザインとして素敵なので、お得意の美しいカラーレンジで雑貨も何点か展開しています。特にマグカップはヒット商品になりあちこちで見かけますが、今度は折りたたみ椅子になって登場しました。10色展開なので、どんなカラーのインテリアにも必ずマッチする色が見つけられ、オフィスなど広い場所には、10色全部揃えると楽しそうです。子供用もあり。

マグ

10/27/2013

靴底のお話し/ ミニュイ・モワン・セット



                   

Minuit moins 7 

ミニュイ・モワン・セット、(夜中の)127分前という面白い名前の、昔ながらの手仕事で丁寧なお直しをする超高級な“靴直し”店が、パッサージュ・ヴェロ・ドダにあります。クリスチャン・ルブタンが、かの有名な彼のトレードマークの赤い靴底のお直しをエクスクルーシブで許可しているくらい。世界中でここだけが、貼り替えのノウハウを持っているからだそうです。もちろんルブタン意外の靴のお直しもし、高いけれどもそれだけの価値のある仕上がりで、しかも色々な靴の悩みに答えてくれるという、知る人ぞ知るお店です。
靴直しとは別にこのお店自体が素敵・・・物を大事にしよう=お直しを重要視するのは、パリのおしゃれ族の今のトップ・トレンドでもあるので、靴直しといういわば“古臭い”職業でありながら、コンセプトはとてもトレンディー。まずショーウインドーのデザインにはっと目を引かれます。店内のインテリアもレトロでダンディー、お直しは熟練の技術者でも、店頭にいるのは若い女性や男性のみ。お直しの済んだ靴がきれいなショッピングバッグに入れて並べられています。靴クリームやお手入れセットのデザインもおしゃれ。


黒白映画の一場面のようなパッサージュ・ヴェロ・ドダの中という場所も最高
ジャンジャック・ルソー通り側の入り口を出ると、両側のグレーのブティックがクリスチャン・ルブタンのブティック・・・これは偶然ではないのでしょうね。

Minuit moins 7   10 Passage Véro-Dodat 1e http://www.minuitmoins7.fr/

10/21/2013

バスチーユのアトリエ・パッサージュ


Le passage du Cheval-Blanc

バスチーユは昔から家具職人の街で、今でも彼らのアトリエが、袋小路や外からは見えない中庭などに沢山残り、思いがけない所に隠れた場所を見つける楽しさがあります。オペラ・バスチーユができてから人気スポットになり、古い裏通りもどんどん開発されていますが、デザイナーやアーティストが集まっているためか、あまり荒っぽい取り壊しはされずに、昔のよさを残して改装されています。パッサージュ・ドゥ・シュバル・ブラン“白馬のパッサージュ”もその1つ。バスチーユ広場の角のロケット通りから始まってサン・タントワーヌ通りを結び、1824年に作られました。外は交通量が多く騒がしいのに、狭い門をくぐって一歩パッサージュの中に入るととても静か。

 

1月の中庭、2月の中庭と月の名前の付いた中庭がいくつも続き、34階建止まりの比較的低い、窓の大きい昔のアトリエの建物が並んでいます。地面は昔のままのでこぼこの敷石、車は物を運ぶために止む無く入って来たという感じでマイノリティー。よい趣味で修復され、デザイナー、建築家、プレスのオフィスや、デザイン関係の小規模企業援助センターなどのオフィスが集まっているせいか、ちらっと見えるインテリアもドアに付いているロゴもおしゃれ。でも突然に田舎風の中庭があったり・・・人気の地区でしかもステキに改装されているので地価は安くないでしょうが、ブルジョワ化した感じはせず、自転車やバイクが止められ、若々しい雰囲気。この状態がずっと続くといいのですが・・
 
門番さんをコンシェルジュと呼んだ頃の詰め所、というか門番小屋。パリの名物だった門番達も、最近はインターホーンや派遣サービス会社に代わってどんどん少なくなり、きちんとした状態で残っている門番小屋は珍しいもの。ここはバケツや箒があるので、まだ現役でがんばっているようです。

Passage du Cheval Blanc    2 rue de la Roquette 4e

10/19/2013

セーヌ岸のインテリアショップ、ラ・ブティック

La Boutique au quai de la Seine

シテ島に面したシャトレからルーブルまでのセーヌ河岸は、花や木、球根や種などを売る店が並んで、交通の多い通りに彩りを添えていますが、その中に1軒、インテリアのショップ、ラ・ブティックがあります。大きなガラス窓、高い天井、フローリングの床など、100年の年月を経たショップをそのまま生かし、窓際には沢山のランプ類が下がり、家具も天井からつり下げられていたり。アトリエ風なテイストのインテリアをメインに、しかし一定のデザインに拘らず、北欧風やプロバンス風なども混ざって独特のハーモニーが。ローソク、石鹸、テーブルクロス、クッションなどのテキスタイル類、フックなどのインテリア雑貨など、買いやすい価格なのも魅力。季節物の商品のセレクションもステキで、プレゼント探しにも便利です。

 
周りは園芸店が集まり花が一杯。中にはペットショップ(犬猫から金魚やハ虫類まで)もあります。

La Boutique 14, quai de la Mégisserie 1e  http://www.laboutiqueonline.fr/dhtml/home.php?id=144

10/17/2013

フィンランド協会


Institut Finlandais

ソルボンヌの近くに、フィンランド・インスティテュートが新装オープンしました。
入るとすぐのスペースは、フィンランドの優れたデザインを紹介するショールーム兼ブティック。イッタラなどが飾られ、フィンランドのインテリア・デザイナーLinda Bergrothが内装を手掛けました



地下は映画を紹介するシネマ・コーナー、2階は図書館とオフィス、そして奥にはびっくりするほど天井の高いギャラリー・カフェ。一方は床から天井まである巨大な窓、木材の折りたたみの日除け、真っ白な壁や椅子など、明るく木の香りのするデザインは、ヘルシンキがそのままパリに来たよう。7区のカフェ・クチュームCafé Cutumeの拘りのカフェと、北欧のランチやお菓子のメニューが楽しめます。今は第1回目の展示Sanna Kanniskoの写真が飾られていますが、グランドピアノもありコンサートなどのイベントにも使われるマルチスペースです。詳しいプログラムは下記サイトを参照。


Institut Finlandais  60 rue des Ecolis 5e   http://www.institut-finlandais.asso.fr/index.php

10/15/2013

パレ・ド・トーキョーで ロジェ・ヴィヴィエへのオマージュ



Virgule etc. dans les pas de Roger Vivier

“ヴィルギュール・エトセトラ”と題して、天才的な靴のデザイナー、ロジェ・ヴィヴィエの回顧展が、パレ・ド・トーキョーで開催されています。ヴィルギュールはカンマのこと。ロジェ・ヴィヴィエが1963年にデザインした有名なヒール(上記写真)のことです。1937年にマレーネ・ディートリッヒが履いたウェッジ・ソール、1954年にピンヒールなど数々の画期的なヒールを発表し、現在の靴のデザンのベースは全て彼が生み出したといえるほどです。クリスチャン・ルブタンは1988年に彼の所で研修し、彼の事を私の師匠だと敬意を表しているそうです。
靴というよりは芸術的なオブジェを見ているような展示で、若い時にボザールでまず彫刻を勉強したという彼の経歴が納得できます。

             

マルレーネ・デートリッヒ
ブリジット・バルドー
カトリーヌ・ドヌーブが映画“昼顔”で履いて、60年代に世界的に大ブレークしたモデル。グレース・ケリー、オードリー・ヘップバーンなど、有名人がみな愛用していました。今履いても少しも古さを感じない永遠のデザイン。



Virgule etc. dans les pas de Roger Vivier 11月18日まで
Palais de Tokyo   13 Avenue du Président Wilson 16e 
http://palaisdetokyo.com/fr/exposition/virgule-etc