10/12/2013

カロシム/ セメントタイルのカムバック

Carocim

Le grand retour des carreaux de ciment


タイルというとまず陶製を思いうかべ、セメントのタイルは馴染みが薄く、その上昔のままに放っておかれたアパートなどの古臭いイメージと切り離せないのですが、このセメントタイルが、おしゃれになってカムバックしています。沢山のデザイナーやメーカーが新しいデザインのタイルを発表し、そのバラエティーに富んだモチーフと、キッチンや浴室などの水周りだけでなく、リビングや寝室などどんな部屋にも使える柔軟性、そしてやはりどこかノスタルジックでもあるのが人気の秘密。新しいブランシェなカフェやビストロに使われ、インテリア雑誌にもよく取り上げられています。

最近できた話題のレストランベルハラの床もセメントタイル
アトリエ風の照明や椅子にもぴったり
           
セメントタイルは砂、小石、セメントのミックスを下層に、上層は大理石の粉と精製された白く細かいセメントに顔料で色を加えた2層から作られ、エナメル状の普通のタイルと違って、表面がマットで光沢がありません。1850年代に、アルデッシュ地方のヴィヴィエという町で生まれたそうです。昔はどこの家にも使われていたこのタイルが、時代遅れとしてすっかり忘れ去られて久しい80年代に、建築家クリスチャン・ベルテアスがモロッコで、フランスから伝わりまだ生産されていたセメントタイルの美しさに魅せられ、1986年カロシムCarocimを創立し、以来アニマルのパターンなど、カラフルで新鮮なデザインのセメントタイルを発表しています。


上の3つの写真はカロシムとプチ・パンPetit Panとのコラボのセメントタイル。プチ・パンはパリに6店舗を展開する子供服と雑貨のショップで、カラフルでかわいいオリジナル・プリントのファブリックが得意です。このプチパンがデザインしたタイルが、微妙にノスタルジックでかわいく、ボボ達に大人気。
Petit Pan  39 Rue François Miron 4e
        10 Rue Yvonne le Tac, 18e  http://www.petitpan.com/89-carreaux-de-ciment


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