10/21/2013

バスチーユのアトリエ・パッサージュ


Le passage du Cheval-Blanc

バスチーユは昔から家具職人の街で、今でも彼らのアトリエが、袋小路や外からは見えない中庭などに沢山残り、思いがけない所に隠れた場所を見つける楽しさがあります。オペラ・バスチーユができてから人気スポットになり、古い裏通りもどんどん開発されていますが、デザイナーやアーティストが集まっているためか、あまり荒っぽい取り壊しはされずに、昔のよさを残して改装されています。パッサージュ・ドゥ・シュバル・ブラン“白馬のパッサージュ”もその1つ。バスチーユ広場の角のロケット通りから始まってサン・タントワーヌ通りを結び、1824年に作られました。外は交通量が多く騒がしいのに、狭い門をくぐって一歩パッサージュの中に入るととても静か。

 

1月の中庭、2月の中庭と月の名前の付いた中庭がいくつも続き、34階建止まりの比較的低い、窓の大きい昔のアトリエの建物が並んでいます。地面は昔のままのでこぼこの敷石、車は物を運ぶために止む無く入って来たという感じでマイノリティー。よい趣味で修復され、デザイナー、建築家、プレスのオフィスや、デザイン関係の小規模企業援助センターなどのオフィスが集まっているせいか、ちらっと見えるインテリアもドアに付いているロゴもおしゃれ。でも突然に田舎風の中庭があったり・・・人気の地区でしかもステキに改装されているので地価は安くないでしょうが、ブルジョワ化した感じはせず、自転車やバイクが止められ、若々しい雰囲気。この状態がずっと続くといいのですが・・
 
門番さんをコンシェルジュと呼んだ頃の詰め所、というか門番小屋。パリの名物だった門番達も、最近はインターホーンや派遣サービス会社に代わってどんどん少なくなり、きちんとした状態で残っている門番小屋は珍しいもの。ここはバケツや箒があるので、まだ現役でがんばっているようです。

Passage du Cheval Blanc    2 rue de la Roquette 4e

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