4/19/2014

デンマークのデザイナー、カイ・ボイスンのモンキー

                  
                               

Le design en jeu/ L'exposition Kay Bojesen

カイ・ボイスンKay Bojesen1885-1958年)は、デンマークの20世紀を代表するデザイナーの1人です。初めは銀細工士として、当時主流だったアール・ヌーボー風の作品から出発して成功し、後に機能美を重視しかつ繊細な新しいデザインに転向し、30年代には木材を使ったボールや食器、特に玩具で世界的な名声を得ました。今シャンゼリゼのメゾン・ド・デンマークでは、子供の家具やおもちゃをメインに、彼が1938年にデザインし、1951年のミラノ・トリエンナーレでグラン・プリを獲得したので“グラン・プリ”と名付けられたステンレスのカトラリー・セット、銀のカップやアクセサリー数点などめずらしい彼の作品が展示中で、アンティーク・トイの収集家はもとより、北欧デザインのファンには必見です
彼のデザインした動物達は円やかで単純化されフォルム、ユーモアがあり、頭や足、ゾウなら鼻などが動くようになっており、その美しさには大人でも夢中になりそう。人形や兵隊達はとても愛嬌があり、見ていると思わず顔が綻んでしまいます。フィン・ユールFinn Juhl、オーレ・ヴァンシャー Ole Wanscherなど、当時の優秀なデザイナー、建築家との交流があり、コラボも沢山していたそうです。
   
代表作のモンキー、ゾウ、ウサギなど写真上は子供が乗れる大きさ。同じデザインで、ほんの小さい物までサイズは多数。
あまりに素晴らしいコレクションなので、どこから持って来たのか聞いたところ、殆ど全部が1人のコレクショナーの個人蔵だそうです。一番有名な“モンキー”は、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に展示され、“グラン・プリ”はボイスンの孫娘によって生産が復活され、デンマークの国家的カトラリーとして、現在世界中のデンマーク大使館で使われているとのこと。
この展覧会は、この後御本家コペンハーゲンの美術館で展示されるとか・・
Kay Bojesen “Le Design en jeu“   http://www.maisondudanemark.dk/english.aspx
Maison du Danemark 142, avenue des Champs-Élysées 8e  ボイスンのおもちゃの即売もあり、5月18日まで

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