Paris Magnum/ La capitale par les plus grands photoreporters
“最も偉大なフォトジャーナリスト達のパリ”と副タイトルの付いたマグナムの写真展が開催中です。マグナムは1947年に、アンリ・カルチエブレッソン、ロバート・キャパ、デヴィッド・シーモアらが創立した、世界最高と言われたフォトジャーナリスト集団。今回の展示は“パリ”がテーマ、ということはパリジャンが主役です。1932年~1944年の終戦までのマグナム以前、それ以後は10年毎に区切って現在までを、庶民の生活風景と共に、フォトジャーナリズムなので世界大戦、レジスタンス、ナチからのパリ解放、68年の5月革命、数々のストなど、戦うパリジャンの姿が多く展示されています。
Robert Capa 1936
くわえタバコのこれぞパリジャン、外国人がイメージするであろうパリジャンそのままのクリッシェで、思わず顔がゆるむ写真。上下ともストライキの風景。
David Seymour 1936
Bruno Barbey 1968 上下とも5月革命
Guy Le Querrec 1968
Elliott Erwitt 1949
ボートレートばかり集めたコーナーがあり、写真としての美しさは勿論みな最高、加えて顔の美醜も写真家の腕次第なのがよくわかります。上はめずらしく美しく写っているボーボワール。バート・グリンのフランソワ―ズ・サガンも、ムードのある美人に撮れていました。セルジオ・ラランのジェラ―ル・フィリップ、フィリップ・ハルスマンのアンドレ・マルローは、両者とも土台も写真写りもいい男達なので、これはもう素敵すぎ!
私の好みの問題でもありますが、展示の最後の方、現代に近ずくほど写真に精彩が無くなり、特に1990年~2014年のコーナーは、写真が急激に様変わりして魅力が薄れます。パネルの説明には、大量に実況中継で入ってくるテレビの画像に押されて、フォトジャーナリズムの必要性が失われ、エージェントが次々に閉まり、写真のあり方も変わったとありました。
Paris Magnum Hôtel de Ville 5 rue de Lobau 4e 3月28日まで
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